本紙紙面

2026年8月25日配信

【連載 カーペットはすばらしい】日本カーペット工業組合
カーペットの再資源化進む
循環型経済の構築に寄与

2025年度の「3R推進月間」ポスター
2025年度の「3R推進月間」ポスター

 熊本地震および千葉県での豪雨により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

 当組合では近年、災害発生時にタイルカーペット等を避難所へ迅速に届けるため、自治体との防災協定の締結を進めています。熊本県などとは現在、こうした協定は結んでおりませんが、今後、現地から要望があった場合には、速やかに対応してまいる所存です。

■タイルカーペットが先行

 さて、今号では10月の「3R 推進月間」を前に、カーペットのリサイクルについて改めて考えてみたいと思います。

 近年、リサイクルを巡っては、より広い概念であるサーキュラーエコノミーが語られる場面が増えてきました。資源を使って捨てる一方向の経済から、資源を循環させ、価値をできるだけ長く生かす経済への転換が求められています。

 こうした流れの中で、カーペットの分野でも取り組みは進みつつあります。とりわけ「タイルカーペット」では先行した動きが見られ、各社は『使用済み品の回収~再資源化~リサイクル品の生産~使用』という一連のサイクルを通じて、タイルカーペットを再びタイルカーペットとして循環させる取り組みを推進しているところです。

 カーペット業界誌(IDB)によると、再生材料の使用率が高い環境配慮型タイルカーペット(エコマーク品、グリーン購入法適合品)の年間生産量は約620万㎡で、タイルカーペット全体の約23%になるとのこと。この比率は今後、3割程度にまで高まると見られています。

■リサイクルから資源循環へ

 一方、「ロールカーペット」など他の用途では、タイルカーペットほど大規模な回収・循環システムはまだ確立していません。それでも、パイル糸にリサイクル素材(ナイロン、ポリエステルなど)を用いる例は増えています。天然素材であるウールについても、使用後の衣料品や生産過程で発生する糸くずを再生したリサイクルウール糸が展開されており、消費者の関心も高いようです。

 もっとも、サーキュラーエコノミーを目標とする時代にあっては、リサイクル素材を使用するだけで十分とはいえません。
 家庭用カーペットや人工芝などにおいても、将来的にはタイルカーペットのように、使用後の製品を回収し、再び資源として生かす仕組み作りが求められてくるでしょう。リサイクルから循環へと歩みを進めていくことが重要です。
(日本カーペット工業組合)

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