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2023年9月13日
【この人に聞く】
一般社団法人日本ハウスコーティング協会 代表理事 田中信也氏
全国のフロアコーティング事業者の共同体
ワンストップでオプション品を提供する体制強化へ


田中信也氏



 当協会は、フロアコーティングをはじめ住宅の各種資材、製品を保護するためのコーティングを施す事業者が集まる団体です。

 フロアコーティングは、コーティング剤の品質や施工技術によって仕上がりに大きな差が生まれます。当協会には、数あるフロアコーティング事業者の中でも高い技術を有する事業者約20社以上が加盟しています。事業形態はさまざまで、デベロッパーと提携している事業者、エンドユーザーと直接契約を行う事業者、建設会社やリフォーム業者と連携する事業者などがあります。

 フロアコーティング事業者は、エアコン、照明器具、食洗機、そしてカーテンなど新築住宅に必要なオプション品をワンストップで提供するケースが多くなっています。そもそもフロアコーティングは、新築の状態のまま床をきれいに保つことができるためニーズが非常に高く、また家具などを搬入する前段階で施工する必要があり、オプション品の中ではもっとも早く決めていくことになります。そのため他の専門業者よりも先にお声掛けいただくこととなり、そこからオプション品に広がっていきやすくなっています。とりわけエコカラットは必ずと言っていいほどセットでご提案していますね。

 さて、当協会が設立されたのは2017年です。最初の3年間は体制整備に費やし、その後はコロナ禍もあり、昨年から本格的に会員の勧誘も含めて活動を開始しました。

 協会設立の目的は主に3つあります。1つ目は共同仕入れです。現在、コーティング剤をはじめあらゆる資材価格が高騰しています。20社以上が共同で仕入れることで少しでも仕入れ価格を抑えたいと考えています。

 2つ目が情報や技術の共有です。コーティング剤の品質や施工技術は日進月歩で進化しています。そうした情報をいち早く共有することで、加盟店の技術的優位性を保つようにしていきます。

 また多くの加盟店がフロアコーティングを起点にさまざまなオプション品を取り扱っていますが、事業者によって得意不得意があります。例えば、エアコンは得意でも食洗機は苦手という加盟店に、食洗機を得意とする加盟店がノウハウを供与する。そうすることで取り扱える範囲が広がります。

 ちなみにカーテンについては、取り扱いが難しいため、多くの加盟店が対応できていない状態です。カーテン専門店等と連携できればさらに可能性は広がると考えています。

 そして3つ目が仕事の共有です。例えば、請け負えるキャパシティを超えてしまった場合、これまでは仕事をお断りしていました。商圏外の仕事も同様です。そうした場合でも加盟店が協力すれば対応が可能となります。仮に加盟店の一社が事業継続困難に陥った際には、製品保証(フロアコーティングの場合、20〜30年と長期にわたる)を引き継ぐことも検討しています。そうすることでお客様も安心して当協会の加盟店をお選びいただけます。

 こうした取り組みを進めることで加盟店をより拡大していきたいと考えています。またカーテン、家具、内装材などの分野でインテリア業界の事業者の方々とも連携できれば、よりビジネスチャンスは広がると思っています。 (談)

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