ホームファッション小売市場規模推移
(株)矢野経済研究所は、2023年のホームファッション小売市場規模について、前年比98.5%の3兆5,381億円と発表した。
「ホームファッション小売市場」とは、「ベッドリネン・寝具」「タオル製品」「ナイトウエア・ホームウエア」「ホームファニチュア」「インテリアファブリックス」「ホームライティング」「キッチン・テーブルウエア」の7分野を対象とした市場を指す。
2023年の「ホームファッション小売市場」を分野別に市場をみると、前年を上回ったのは、「タオル製品」「ナイトウエア・ホームウエア」「インテリアファブリックス」「キッチン・テーブルウエア」の4分野。ただし、いずれの市場も伸び率としては微増であり、もっとも高い「キッチン・テーブルウエア」でも前年比101.0%という状況で、コロナ禍で在宅時間が増えて発生した巣ごもり需要の沈静化が現実となった。
また2024年の国内ホームファッション小売市場規模についても推計数値を発表、前年比100.0%の3兆5392億円と発表した。2023年はマイナスに転じたものの、高級品の減少が影響するベッドリネン・寝具以外の分野は横ばいから微増と2024年はやや改善に向かう見込みである。また輸入品の比率が高い分野では、円安が続いている点で値上げ等需給状況に多少変化がある可能性はあるがおおむね横ばいのトレンドを踏襲するとしている。
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