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2021年3月16日
サンゲツ 「sangetsu 見本帳リサイクルセンター」を開設


「sangetsu 見本帳リサイクルセンター」建物


開所式のテープカット

 (株)サンゲツは、3月16日(火)、環境負荷低減の取り組みとして、同社が発刊した見本帳の回収・解体・分別を行う「sangetsu 見本帳リサイクルセンター」を、本社に隣接する施設内(旧配送センター)に開設した。開設にあわせて開所式も執り行われた。

 同社では壁紙や床材、カーテン関連など約1万2000点の内装材を企画・販売しているが、そのビジネスの中核となるのが約30種類におよぶ見本帳であり、おおよそ2〜3年のサイクルで改訂されている。使用後の見本帳に関しては、現状回収できているものが全体の10%程度で、その他の大部分が産業廃棄物として処理されていた。また見本帳自体が、台紙(紙素材)、サンプルチップ(塩ビ、化学繊維)など複数の素材で構成されていることから、資源として再生するマテリアルリサイクルでの対応ができず、最終的には単純埋立処理やサーマル処理にとどまってしまうという課題もあった。

 今回開設した「sangetsu 見本帳リサイクルセンター」は、こうした見本帳に関する課題の解決に向けた取り組みの一環で、使用後の見本帳を顧客から回収し、リサイクルを行うための前工程である見本帳の解体・分別を行う。具体的には見本帳表紙、台紙、サンプルチップに分解し素材ごとに分別する。その後、それぞれの素材ごとにリサイクル専門業者に送り、再生塩ビ、再生パルプ、セメント材料へとマテリアルリサイクル(一部はサーマルリサイクル)を行う。
 また見本帳解体の作業スタッフには、障がい者を雇用し、障がい者の活躍支援を行うなどダイバーシティを推進する。

 2021年度は本社を構える愛知県を中心に回収を進め、年間5万冊のリサイクルを予定している。2022年度以降は対象地域を拡大し、リサイクル率の増加を図るとともに、デジタル見本帳の活用を促進し、見本帳発刊総数の削減を進めることで一層の環境負荷低減に取り組む。


見本帳リサイクルのフロー図


見本帳のサンプルチップの剥がし作業


分別した素材

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