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2014年9月8日
日本橋高島屋で『用の美とこころ 民藝展』開催

 髙島屋は、9月10日(水)~23日(火・祝)まで、日本橋髙島屋8階催会場にて、『用の美とこころ 民藝展』を開催する。今年は1934年(昭和9年)に東京の髙島屋で、柳宗悦らが全国を訪ね、蒐集した民藝品一万数千点を展示・販売した「現代日本民藝展覧會」が開催されてからちょうど80年に当たることを記念して企画されたもの。柳宗悦や河井寛次郎の提唱を受けて、民藝を実践していった芹沢銈介や池田三四郎の松本民藝家具などにこだわり、品揃えを充実するとともに、柳の本流を今なお受け継ぐ、各地の工房の品々も一堂に集め展示・販売する(9月16日(火)は展示替え、23日(火・祝)は最終日のため午後6時閉場)。

<同時開催>
「生誕120年記念デザイナー芹沢銈介の世界展」(『用の美とこころ 民藝展』と別会期)。
<巡回情報>
2014年9月25日(木)~29日(月) 横浜髙島屋8階催会場
2015年1月7日(水)~1月12日(月・祝) 京都髙島屋7階催会場
2015年1月21日(水)~1月26日(月) 大阪髙島屋7階催会場

■主な出展予定の品


岡山県倉敷市「倉敷手織緞通」……昭和初期、い草の産地・倉敷で作られていた敷物に柳宗悦が目を留めたことから創始された「倉敷緞通」は、いまなお二人がかりで手織りされているもの。植物天然素材が中心なので、湿気の多い日本の気候にも蒸れにくく、夏に涼しく、直接座っても肌触りが良い。芹沢銈介によるモダンでシンプルな図案は和室にも洋室も相性が良い。


長野県松本市「松本民藝家具」……創業者の池田三四郎が戦後の混乱期に柳宗悦の講演を聞き、「民藝」思想に共感し始めた事業。長野と縁が深い「ミズメザクラ」が用いられ、使い込むほどに艶が出る。長く使うことを目指して作られた家具は、椅子の座り心地の良さ、肘を置く横木の心地よい微妙なラインなど、熟練した技術により細部にまでこだわっている。


静岡県静岡市「型染」 ……型染めは日本の伝統的な染色技法のひとつで、江戸時代に庶民の浴衣の染色技法として発展した。デザイン、型彫り、染と分業していたが、芹沢銈介は全行程を一貫して行い、自由な表現へと昇華させた。芹沢の弟子、大橋秀雄氏は、今も芹沢に倣いその作業行程のすべてを行い、色彩の明るさ、おおらかさを、芹沢銈介作品から受け継いでいる。


富山県富山市「八尾和紙」 ……江戸時代から伝わる伝統工芸であり、すべての工程を手作業で行う。その発展は、いわゆる富山の薬売りとともにあり、薬の包装紙や袋に使われていた。丈夫なこの和紙は、現在でも文具や財布、手提げ袋など様々な商品に使われている。芹沢銈介の型染の影響が特徴的。


岡山県倉敷市「倉敷ノッティング」……民藝運動に共鳴して外村吉之介が考案した織機(縦機)で織られた椅子敷。経に木綿糸を張り、ウールや木綿の糸束を結ぶ(ノッティング)。北欧クラフトに通じるモダンさとぬくもりがある。

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