特集

リノベーション

2016年4月13日配信

リビタ 築52年の空き家をカフェ併用住宅にリノベーション

築52年の空き家
築52年の空き家

2階住宅部分
2階住宅部分

1階カフェスペース
1階カフェスペース

 小田急線・経堂駅前で、長く空き家になっていた、築52年の木造2階建て住宅が、カフェ併用住宅にリノベーションされ、エアロプレス世界大会第3位の腕前をもつオーナーが独立起業する、「FINE TIME COFFEE ROASTERS」1号店として、この春新たなスタートを切った(設計監理:成瀬・猪熊建築設計事務所、コンサルティング:(株)リビタ、構造設計:高橋建築工房、施工:山内工務店)。

 今回のケースは、会社を辞めてカフェを開店したい、というオーナーの相談を受けたリビタが、リノベーションフルサポートサービス「リノサポ」の一環で、同社が物件探しから携わったもの。“珈琲民度”が高そうなエリアを調査するうち、もともと医師だった方が自宅として住まわれていた、経堂駅前にある二階建ての空き家と出会い、店舗併用住宅として再生。50%超を自己居住部分とすることで住宅ローンの融資を受けることに成功した。

 工事は、築52年の在来木造住宅をスケルトンの状態にリセットして、損傷の著しい個所に補修を加えている。壁面は壁紙も塗装もなく、全体として木材そのままの中に、引き戸や円筒スポットなどメタリックな色合いのエレメントを随所に配置している。内外装ともリフレッシュされた建物には、階段の手すりや、天井の構造材に昔の名残りを活かしたほか、天井裏に張り巡らせてあった配線と碍子を、トイレのタオルホルダーにしている。
 さらに、住宅と店舗を完全に区分けしてしまうのでなく、2階の壁際に一部ガラスの吹き抜けを設けてあり、1階店舗の様子が把握できる仕掛けとした。

 なお、「FINE TIME COFFEE ROASTERS」は、焙煎機を試運転しつつ、5月以降、正式にオープンする計画で、自家焙煎したこだわりのコーヒーが飲め、珈琲豆も購入できる、経堂駅前の人気カフェとなることだろう。
 また、リビタの「リノサポ」では、これまでに341件の実績があり、うち11件が戸建て住宅であるという。

リビタのホームページ
http://www.rebita.co.jp/

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