特集
2017年11月12日配信
JAPANTEX2017実行委員長 西田武司氏インタビュー
3つの企画展で日本のインテリアトレンドを表現
今こそ一致団結した取り組みを
西田武司実行委員長
インテリアファブリックス業界最大のイベント「第36回JAPANTEX2017」が、来る11月15日(水)~17日(金)、東京ビッグサイトにて開催される。
今年は「Japan Style×Interior Beauty」―日本のおもてなし、ひとを想うデザイン美学―をテーマに、日本の様式美や、風土・歴史・行事に根ざした「室礼」を、インテリアデザインや素材、コーディネートを通じておもてなし文化として表現する。
そのメイン企画となるのが、インテリア産業協会とのコラボ企画「Windows Paradise」(ウィンドウズパラダイス)、日本テキスタイルデザイン協会とのコラボ企画「TDAデジタルプリント展」、東京表具経師内装文化協会協力による「和」の素材、「和」のインテリアたち、という3つのトレンド提案である。この他にも、窓装飾プランナー関連、インテリア専門店向け企画、セミナー・トークセッションなどトレンド、ビジネス、スキルアップまで充実した内容となっている。
その見どころについて実行委員長の西田武司氏に話を伺った。
◆◇◆◇◆
――まずはメインとなる3つのトレンド企画についてお聞かせください。
「Windows Paradise」イメージ
「TDAデジタルプリント展」イメージ
「和」の素材、「和」のインテリアたち
JAPANTEXは、日本のインテリアファブリックス業界における唯一無二の展示会です。その意味では、この3つの企画展については、インテリア業界全体として盛り上げていくために関連団体と一致団結して取り組み、完成度の高い提案を行います。
まず「ウィンドウズパラダイス」ですが、窓装飾プランナーとインテリアコーディネーターのダブルライセンス保持者六名が、窓装飾を中心とするインテリアの「窓の楽園」をコンセプトにコーディネート展示を行う企画です。「color」「mono」「styling」という三つのテーマを設定し、それぞれ窓を基軸にして屋内外に見立てた展示セットに、窓装飾とそれを取り巻く空間イメージのトータル提案を行います。
提案をしていただくのは鈴木幸生さん((有)カーテンハウスシルクみどり店)、中島淳子さん((有)サンアベニュー)、日吉啓さん((株)サンクラフト)、冨田恵子さん(冨田建築デザイン事務所)、吉川信也さん((株)シービーソウム)、吉積晶子さん(三愛装飾)の6名です。総合的な監修は木村さちこさんにお願いしています。多方面で活躍される方々ばかりですから、素晴らし展示になるものと期待しています。
次に「デジタルプリント展」は、新進気鋭のテキスタイルデザイナー22名が、最新のインクジェットプリンターによって実際にテキスタイル作品を製作し展示するというものです。22名それぞれが高さ4メートルという大型のコットン生地とシアー生地を2枚ずつ製作、計44枚のテキスタイルがズラリと展開されます。「時代のフィーリングを求めて」というサブタイトルをつけていますが、まさに今のトレンドを表現した最先端のテキスタイルがご覧いただけるでしょう。
またデジタルプリントに関しては、本田榮二氏をアドバイザーに迎えて専門エリアを展開しておりますが、「デジタルプリント展」の作品のプリントは、デジタルプリントエリアに出展する機器メーカーが行います。このようにデジタルプリントエリアとの連動も注目してください。
そして3つ目の「和」の素材、「和」のインテリアたちは、今回の開催テーマをもっとも分かりやすく表現した企画となります。
日本の伝統的な色・柄・デザインをモチーフにした、カーテンや壁紙、カーペットといったインテリア製品を、NIF会員各社や出展者からご提供いただき、それを畳や襖、建具などとコーディネートして、現代の日本にマッチした、あるいは外国人旅行者が求める日本らしい「しつらい」を表現します。
――この他に注目点はございますか。
もちろんたくさんありますが、中でも次世代の若手育成という観点で、「NIF・YOUGTEXTILE2017」、最優秀作品と優秀作品を具現化展示する「第14回インテリアデザインコンペ」、インテリア科の高校生による初々しい作品を展示する「高校生ものデザインコンテスト入賞作品展示」は、業界全体で盛り上げていただきたい企画です。特に「ヤングテキスタイル」は、美術大学と連携して卒業・修了作品として制作された作品を展示するもので、今年は参加大学が五校増えて全十五校から十五作品が並びます。次世代のテキスタイルデザインの興隆を、肌で感じていただけるでしょう。
ビジネス面でいえば、WTPによるインテリア専門店向けの展示やセミナーは、ぜひ足を運んでいただきたいブースです。経営指南、省エネ、接客販売などのセミナーや、窓装飾プランナー資格試験を踏まえた本格的な窓装飾展示など盛りだくさんになっています。
セミナー・トークセッションとしては、主催者企画としても全20講座を用意しています。あらゆる切り口でプログラムを組み、それぞれ専門家を講師に招いて行います。すべてを聞くことは難しいでしょうから、興味のあるものを事前にチェックしてください。
さらに「建築+インテリアWEEK」の名の下に合同開催している「ジャパンホームショー」においても、「『共感のヒューマニズム』の建築を目指して」(初日13時より・講師=槇文彦氏)、「リノベーションによる地域価値の再生」(2日目10時20分より・講師=大島芳彦氏)など大小合わせて百を超えるセミナーが行われますのでご確認ください。
――最後に来場者へ一言お願いします。
JAPANTEXは、日本のインテリアファブリックス業界にとって大切な展示会です。これは当協会やメーカーはもちろん、来場者も含めて業界全体で盛り上げていかなくてはならないものだと思っています。今回は例年にも増して充実した展示や企画を用意していますが、皆さんにご来場いただき、実際にその目で見ていただかなければ意味がありません。
この厳しい時代の今だからこそ、ぜひJAPANTEXにご参加いただき、一致団結して業界を盛り上げていきましょう。
――ありがとうございました。
「第36回JAPANTEX2017」公式サイト
http://japantex.jp/
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