特集
2011年4月23日配信
オンライン インテリアビジネスニュース特別インタビュー
クローズアップ「ガールズDIY・ホームデコEXPO」
「ガールズDIYのススメ」講師 佐藤貴予美さんに聞く
佐藤貴予美さん
来る4月27日(水)~29日(金・祝日)の3日間、「2011日本ホビーショー」(主催:(社)日本ホビー協会)が、東京ビッグサイト・東1~3ホールで開催される。
昨今では、世代やジャンルを超えて広がる「手づくり」や「リメイク」が一つの社会現象として注目されている。そうした中、今年で35回目の開催となる「日本ホビーショー」では、“てづくり デコ Re メイク”をテーマとするメインイベント「デコーる マジック ワールド」において、ファッション、キッチン、ガーデン、キッズなど多様な分野におけるワークショップやミニ講演会などを行う一方、ホビーをより専門的に掘り下げた「ニットEXPO」「ビーズ&デコ・アクセサリーEXPO」「スクラップ&コラージュEXPO」「ガールズDIY・ホームデコEXPO」という四つのEXPOを展開する。中でも、「ガールズDIY・ホームデコEXPO」は、ホビーショーにおいて、ホビーの一つとしてインテリアがクローズアップされる点で興味深い。
ここでは、4月27日にトークショー「ガールズDIYのススメ」で講師を務める佐藤貴予美さんにインタビューし、“男もすなるDIYを女もしてみん”……というガールズDIYについて伺った。
――そもそも「ガールズDIY」とは何ですか?
カワイイものを作っていこうというのがガールズDIYのいいところです。
う~ん、例えば女性は、カワイイものとか、美しいものに惹かれる方が先ですが、男性は機能性とかを重視しますよね。ですから、男性のDIYでは、まず設計図からキッチリ立ち上げるかもしれませんが、女性の場合は難しく考えず、作ることから始めることが多いようです。
使い勝手は「あれッ?」と思っても、見た目重視、頭で考えるのではなく、気軽に楽しく、カワイイものを作っていこうのがガールズDIYのいいところです。
採寸も、私は“指寸法”で済ませてしまうことが多いんです。ある雑誌には「超テキトーな……」と書かれてしまいましたが、それが妙にうれしくて(笑)出来上がって1cm足りないこともありますが、その時は“臨機応変に”足を切って揃えちゃうとか(笑)
――これまでの活動は?
実は、仕事として動いているのはアクセサリーデザインの方なので、ガールズDIYの講師は今回が初めてです。本当に私でいいのでしょうかという感じなのです。
インテリアは、昔からスキでしたが、仕事としてはやったことがありません。本当にお恥ずかしいくらい独学です。「ああ、今回も自分の思ったような作品が出来るかなあ」という気持ちから、いつも作業を始めています。ですから、正直言って、同じものが作れないんですよ。私は何も考えずに、ペイントをして、削って、重ねて塗って……と、その時の気分でやっていきますので(笑)
私自身プロではありません。完璧を目指してもいませんし、そこまで究めている訳でもありません。男性が見たら疑問点はいっぱいあるでしょう。もっと上手に出来る方も大勢いらっしゃるでしょうが、気軽に楽しく、ちょっとの失敗もOKということで、これからDIYを始めたい皆さんに、私の経験をお話出来ればと思っています。
――DIYのテーマはどう考えるのですか?
つねに考えている訳ではありませんが、日常生活の中で、住みやすい空間、心地いい空間を意識していますね。あと、わりと流れにまかせて、というか、その時の流行りは意識しています。ファッションでも、トレンドを押さえておかないと、ずれてしまうのと同じです。
ちなみに、「ガールズDIY・ホームデコEXPO」では、この家具を会場に持ち込んでセミナーをやる予定です。(写真)
――佐藤さんがDIYを始めたキッカケは?
初めてDIYをしたのは十代の頃ですね。実家にあった黒電話が嫌で、ペンキで黄色く塗ったら、コードが貼り付いて、バリバリになってしまって(笑)
昔から、海外のアンティーク家具に憧れていますが、大き過ぎて住んでいる部屋に入りませんし、何より主婦にとって輸入家具は高嶺の花です。それなら自分で作ってしまおうということでなのです。
私は小さい時からモノづくりが好きで、買うことより、作ることをいつも考えていたように思います。高校生の頃から、とにかく自分のお部屋づくりをしたいと強く思うようになり、アルバイトしてお金を貯め、一人暮らしを始めたぐらいです。
いまは、夫と一緒に、娘の部屋を楽しみながら改装しています。木工が必要な大きなものは、夫が手伝ってくれます。家族の理解なしには出来ないですね。夫は結婚前から私の思いを理解して、自分の趣味を我慢してくれていますし(笑)
――この家具のペイントは、まるで本物のアンティークですね。どういうところからヒントを?
独身時代に一人旅をした、ボルドーにある、ワイン作りを教える寄宿施設の体験が大きいですね。あたり一面が葡萄畑の真ん中に、ポツンとその農家だけある田舎で、フランス人のご主人と日本人の奥様が運営されています。
生徒さんは日本人ばかりで、共同生活をしながらワイン作りを学ぶのですが、家具や食器、カトラリー、調理器具など、アンティークをそのまま大事に使って生活しているのが、すごくステキだと思いました。
私自身はワイン農家になりたかった訳ではありませんが、そこでの暮らしに憧れて、3度も滞在して、毎回一週間、目をギラギラさせて、ひたすら見て帰って来ましたね。そのインテリアにたどりつけるか分かりませんが、いまも憧れを追い続けているのです。
――ありがとうございました。
2010年ホビーショーの会場風景
2010年ホビーショーの会場風景
<佐藤貴予美さんプロフィール>
2005年、『ひとり暮らしをとことん楽しむ!』(主婦と生活社刊)で「インテリア大賞」を受賞。2010年より、ナチュラルな暮らしを提案するインテリア誌『私のカントリー』にて「小さな幸せ見つけた」を好評連載中。アクセサリー作家として活躍する一方、DIYの腕前を生かして、部屋の模様がえを楽しむ日々。4月27日は、「第35回 日本ホビーショー」にて実演を予定。
佐藤貴予美さんのブログ
http://petipetit.exblog.jp/
2011日本ホビーショー公式サイト
http://www.hobby.or.jp/hobbyshow/2011/
インテリアビジネスニュース購読案内
インテリアビジネスニュースは、インテリア専門店動向をはじめとするインテリアビジネスの最前線情報から消費者動向に至るまで、幅広く、深くインテリアビジネスに関する情報を発信しています。
より詳しくインテリア業界を知るための必携の専門新聞です。
IBNewsグループサイト
- インテリアビジネスニュース
- 月2回発行
インテリア業界専門新聞
- カーテン買うならこのお店
- カーテンショップ選びの
総合情報サイト
- カーテントレンドニュース
-
カーテン業界の
トレンド情報等を発信中!