2007/12/11　ハイムテキスタイル2008/2009のトレンドテーマ

特集

2007年12月11日配信


	2007年12月11日配信
	ハイムテキスタイル2008/2009のトレンドテーマ Visionary（先見性）、Original（オリジナル）、Magical（マジカル）、Vibrant（あふれる活気）
	――メサゴ・メッセフランクフルト

	来年1月9日～12日、フランクフルト国際見本市会場で開催される「ハイムテキスタイル」では、「It's timeto be... （……のとき到来）」というスローガンのもとに、2008／2009年のトレンドについて、「Visionary（先見性）」、「Original（オリジナル）」「Magical（マジカル）」、「Vibrant（溢れる活気）」、という4つのテーマを設定している。これらは、自分自身に戻り現在とコンテンポラリーとを力強く組み合わせるトレンドだ。今回のトレンド策定に当たり、世界的デザイン会社5社（Alvisi e Alvisi、bora.herke、Carlin International、Concept Magenta、stijlinstituutamsterdam）の代表者が構成するトレンド会議を開催、メンバーが全会一致で到達した意見は、「我々は新たな将来の展望、新たな構想、新たなアプローチを探している」ということだという。来シーズンのトレンドで重要なのは、統合性と魂である。機能性や明瞭さがこれまでの装飾や気まぐれに取って代わる。歴史や由来が重要視され、誠実に丹精こめて作られた織物は信頼や評価を獲得、テクスチャーや外観も重視される。完璧さはもとより、不完全さに伴うスリルもまた受け入れられる。新しい展望と新しい現代性により、エコロジーとハイテク、ミニマリズムとラグジュアリー、リサイクルと高品質、知性と直感など、相容れない２つのコンセプトが融合される。このテーマに命を吹き込んだbora.herke スタイル・エージェンシーは、トレンドブックで紹介する各テーマのシンボルに、様々な建築プロジェクトを用いた。 ■「Visionary（先見性）」「Visionary」の象徴は、ミニマリズムと控えめな美しさを誇るエッセンの建築物「ゼチェ・ツォルフェライン」。未来とウルトラモダン、削減と純粋主義を表し、従来と異なる素材の使用法と組み合わせで表現。キーワードは、「メタリック」「ピュア」「グロッシー（光沢のある）」「センシュアル（官能的な）」など。生地表面に施す気まぐれなアプローチと、現代的な色使いが重要で、パステル、クローム、白のブロック・カラーが、黄色、藤色といった虹色のアクセントカラーに組み合わされている。 ■「Original（オリジナル）」「Original」のモチーフは、周囲を自然に囲まれたナチュラルな環境での生活。シンボルは日本人建築家・藤森照信氏の作品。コルク、金属、プラスチックなど、新旧様々な素材を組み合わせたハンドメイドが特徴だ。スポーツ衣料やトレッキング用衣類で実験的に用いられていた生地やデザインが、家具や室内装飾にも採用されるようになった。黄銅色やカーキ色も含まれ、新鮮なアクセントを混ぜたピンクのシェードも用意されている。 ■「Magical（マジカル）」「Magical」の象徴は、ブリュッセルの「アトミウム」。これは、未来に対する自信や楽天的なアプローチを表現。メタリックな外観がネオクラシックのシンボルであると同様に、現代的な豪華さとアールデコ、未来的なビジョンと現代性への情熱、控えめな装飾スタイルもシンボル。ドラマチックでモダンな美は現代の御伽話のよう。兵器からヒントを得たデザイン、生地、家具などがホームファニシングの世界に広がっている。ペトロール・グリーンやダーク・グレーといった暗くミステリアスな色が、藤色などの明るいアクセントカラーと共に使用されている。 ■「Vibrant（溢れる活気）」「Vibrant」の象徴は、オランダ・ヒルヴァーシュムの「メディア・センター」。ユーモアとプラスチック、ＸＸＬサイズと明るく彩色されたネオン、光沢とダイナミックな表面加工がこの様式の品質証明である。「Vibrant」におけるモノクロ彩色の方法は、活気あるネオンのスペクトラムの中に反映され、それらのネオンに黒と白を組み合わせた中間色を加えている。これらのトレンドテーマの特別展示が、会期中の４日間、フォーラム・レベル0で予定されている。大手デザインスタジオとメーカーから得た家庭用及び業務用テキスタイルの最新例が、bora.herke のデザイナーにより披露される。なお、メサゴ・メッセフランクフルト(株)では、(社)日本インテリアファブリックス協会の後援を得て日本からの来場者限定のトレンドセミナーを、会期中の1月10日（木）18：30より、フランクフルト国際見本市会場Forum（トレンド展示会場）入口のセミナールーム「Agenda」にて開催する。メサゴ・メッセフランクフルトのホームページ http://www.mesago-messefrankfurt.com/

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