2007/02/07　heimtextil2007　ハイムテキスタイル最新情報

特集

2007年2月7日配信

2007年02月07日配信

heimtextil2007　ハイムテキスタイル最新情報

－海外情報

(C)Messe Frankfurt/
Thomas Fedra

ホームテキスタイルとコントラクトビジネスの国際的見本市「ハイムテキスタイル2007」は、さる1月10～13日、ドイツのフランクフルト見本市会場で開催された。
来場者数は、8万6808人（前年比3.4％減）であったが、ドイツ国内の来場者は3万1715人（同13.4％減）と、大幅な減少となった一方、海外からの来場者が5万4938人（3.3％増）と堅調で、ますます国際性豊かなトレードフェアとなった。

今回のハイムテキスタイルでは、本紙特派員としてカーテンプロショップヒデキの西垣英樹社長、aubeの越川洋平社長を特派員として、現地の情勢をつぶさに取材していただき、専門店の立場から率直な感想をレポートしていただいた。

	×			インテリア専門店経営者の立場で見た「ハイムテキスタイル2007」展の傾向を、２人の掛け合い形式で報告する。
西垣英樹氏（カーテンプロショップヒデキ社長）		越川洋平氏（aube社長）

企業ブースについて

テーストではエレガンスが復権　素材ではシルクが増え、麻が減少

越川	おととしではじめたダマスクとタフタが普及していましたね。
ヒデキ	今年はマイナーチェンジなんだろうな。メーカー相手の展示会色が強いから、技術力を見せるブースになっているよな。リテーラーには、もう少しトレンド重視のエディターが出てくれた方が面白いな。
越川	テクニック的に何か面白いものはありました？
ヒデキ	トレンド的ではなくて、あくまでもテクニックの部分で、どうやって作っているんだろうって思うようなものもあったし。例えば平織りでここまでの立体感が出せるんだという生地があったね。ちょっとびっくりしたな。それと、中国や韓国の技術力の進み方に、皆驚いたんじゃないかな？　欧州の下請けをして技術力を高めたんだろうな。
越川	トルコなんか、そうですよね。でも、特にデザインの目新しいものはないな、去年の進化版、それだけダマスクやタフタが人気あるんでしょうね。テーストでいうと、エレガンスが目立ちましたね。
ヒデキ	ロマンチックなかわいらしいものもあったよね、女性に根強い人気があるもんね。あれだけモダンな中に、ポッと花が咲いたようだよな。心安らぐ。
越川	カーテン以外ではいろいろ新しいもの出ていましたね。
ヒデキ	ブラインドに皮を貼ったところよかったな、ステッチも出ていて綺麗だし。正面に鏡を貼ったレール、ちょっと面白かったな。ありそうでないものだった。
越川	トリミングとかは新しい物がどんどん出ていましたね。
ヒデキ	石だとか、貝を使ったものもあったよな。
越川	去年はガラスだけだったのが、石だったりパールだったり、樹脂だったり。トリミング以外に、アクセサリーにもいっぱい新しいもの出ていましたね。
ヒデキ	アクセサリーもガラスだけじゃなくて、異素材を使っていたね。例えば、黒い細長い羽根のアクセサリーなんかあったけど、すっきりしたオーガンジｰとかのレースの上にかけてみたいな。
越川	素材と言えば、あきらかに麻の生地が減りましたよね。
ヒデキ	麻は去年多かったけど、やっぱり売りにくかったんだろうな。国によっては、超高級品になるから。マーケットの問題かな、商品開発のためのテキスタイルっていう今年のテーマが色濃く出ているよね。
越川	ところで、気になるブースありました？
ヒデキ	ボクはシルクの”ART＆DＥCOR”につきるな。ファーの裏地にアジアを感じるシルクに刺繍。これかっこいいよな。雑誌でニューヨークの家特集なんかにありそうだもんな。
越川	シルクも全体に増えた感じがしましたよね。僕はあとSACOでしたね。トレンドのテーストを入れつつ、しっかりウルフモリツらしさが出ていて、さすがだなって思いました。
越川	日本的なデザインというのは去年ほどではなかったですね。
ヒデキ	うん、なかったな。単に消えた？　だけど”NEED'K”がんばっていたよな、日本代表として。ちょっと応援したくなるな。
越川	トレンドブースに20点ぐらい出展されていてすごいですね。それから、JABとFISBAは今年出ませんでしたね。
ヒデキ	ハイムの気になる最後のエディターだったけどね。
越川	去年は、他であんまりなかったダマスクとタフタフロッキーを前面に出していたのが、衝撃的だったんだけど、今年はJAB自体が出ていないので、今年出ていたら、どうだったんでしょうね。
ヒデキ	見てみたかったよね。パリの方には出るみたいだから。
越川	メゾン＆オブジェに期待しましょう。