本紙紙面
2026年10月10日配信
【次世代床材】
「irodoria(イロドリア)」発表
独自のデジタルプリント技術の確立により実現 東リ

「irodoria」
東リ(株)(永嶋元博社長)は、さる9月17日(木)、ベルサール飯田橋駅前2F会議室にて「2026年 東リ記者発表会」を実施、2026年10月以降に発売する新製品を発表した。
発表された新製品は、施設向けカーテン見本帳「コントラクトカーテン Vol.16」をはじめ、浴室・浴場用ビニル床シート「バスナリアルデザイン」の新柄・新色、「東リ ダストコントロールカーペット」「トワレタイルNW-EX」など4製品。さらに、近日発売する、デジタルプリント技術を組み込んだ、複層ビニル床材「irodoria(イロドリア)」についても発表した。
今回、発表された「TOLI デジタルプリント irodoria(イロドリア)」は、東リ㈱が10年以上にわたり研究開発を進めてきた独自のデジタルプリント技術である。
従来の複層ビニル床材は、グラビア印刷などで製作した印刷フィルムをラミネートして製品化する方式が一般的で、柄ごとに印刷版が必要なため、製造に時間とコストがかかり、小ロット生産や特注対応が難しかった。またロール状の版を使用することから柄のリピートが発生し、広い空間では同じ柄が繰り返されることで人工的な印象が生じやすいという課題もあった。
こうした課題を解消する手法としてデジタルプリント技術がある。東リのデジタルプリント技術「irodoria」の独自性は、1m超幅の伸縮性フィルムに対し、高速かつ高繊細に印刷できる点にある。
デジタルプリントは印刷版が不要なため、従来のような柄リピートや色数の制約も大幅に軽減。木目や石目などでは、より自然でリアルな表現ができるほか、大柄や複雑なグラフィックにも対応する。さらに特注品は従来の数千平方メートル単位から1ケース単位へ、納期も従来約4カ月を要していたものが最短約2週間へと大幅に短縮する予定である。
また柄データが存在する限り、廃番後でも再生産することができ、改修や部分補修時に同じ意匠を継続できる点もメリットとなる。
「irodoria」を活用した商品やサービスは、2026年度中に販売開始の予定。今後は定番品から受注生産、フルオーダーまで展開し、デジタル技術を意匠表現だけでなく、特注対応やアフターフォローにも活用し、新たな床材提案につなげていく。
永嶋社長あいさつ

今年は2月末からの急激な中東情勢の緊迫化が世界経済を大きく揺り動かす事態となりましたことは、皆様ご承知のとおりでございます。私どもも、お客様にご迷惑をおかけしないことを第一義として、サプライチェーンリスクを回避すべく、原材料調達手段の再構築や内製化推進など、あらゆる施策を講じて製品供給力の維持に努めてまいりました。引き続き予断を許さない状況ではございますが、メーカーとしての使命である製品の供給責任を果たしてまいりたいと思います。
今回の発表会において、もっともご注目いただきたいのは、当社が10年以上の歳月を研究開発に費やして、新たに開発した独自のデジタルプリント技術「イロドリア」です。その第1弾として、ビニル床タイルでの展開を予定しております。
これまでの複層ビニル床材は、外部より購入した印刷フィルムをラミネートして製品化していました。そのため柄リピートの制約がございました。今回の技術革新は、その課題をクリアする、より自由度の高いデザイン表現が可能となった点が最大の特徴となっています。
同じ柄が繰り返し現れることで生じる柄の不自然さを解消し、大胆な柄リピートで、本物ライクなデザイン表現やお客様のさまざまなニーズに対応したフレキシブルな空間演出が可能となります。
同技術は、進行中の中期経営計画「SHINKA Plus ONE 2.0」における目玉であり、この新展開を通じて、お客様に新たな付加価値を提供してまいります。
東リのホームページ
https://www.toli.co.jp
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