本紙紙面
2025年4月28日配信
【連載 カーペットはすばらしい】日本カーペット工業組合
ウィルトン? タフテッド?
カーペットの製法です
*プレゼント企画あり
カーペットはすばらしい(表紙)
4月も下旬となり、新入社員の方々も研修等を経て、少しは新しい環境に慣れてきた頃でしょうか?今号は新業界人の皆さんにご挨拶の意味も含め、カーペット製法の歴史を紹介します。
■機械織りは18世紀から
時は日本がまだ縄文時代の頃、3500年もの昔にまでさかのぼります。ペルシャ絨毯の生産地として知られる現在のイランあたりに「パイル(繊維の束)のあるカーペット」が誕生しました。
このペルシャの手作りのカーペット技法はシルクロードを経て、インドや中国に伝わる一方、十字軍の度重なる遠征などを通してヨーロッパ諸国に伝わったとされます。手作りだったカーペットを機械で作るようになったのは18世紀。ヨーロッパでの産業革命の進展とともに、「ウィルトン」や「アキスミンスター」といった機械織りカーペットが登場しました。そして1930年代、量産型の「タフテッドカーペット」がアメリカで生産され始めます。基布と呼ばれる布に糸を刺し込んでパイルを形成するものです。
■日本では……
日本でパイルのある敷物が国内でつくられるようになったのは江戸時代からです。「緞通」(鍋島、堺、赤穂など)と呼ばれる手織カーペットが隆盛を見せ、明治時代にはウィルトンなどの織機を導入、1956年からは現在主力であるタフテッド、1966年にはニードルパンチの生産が始まりました。
なお、1956年の11月1日、昭和天皇皇后両陛下が住江織物(株)(現、SUMINOE(株))の住吉工場をご視察され、タフテッドの商品をご覧になりました。当組合は、このご来臨の栄を賜ったことを記念して、「11月1日」を「カーペットの日」と定め、需要振興に取り組んでいます。ちなみに、カーペット大使は、友近さんです(2023年就任)。
今回ご紹介したカーペット製法はそれぞれ進化して現在に至ります。住宅、オフィス、ホテル、店舗、自動車、グラウンド(人工芝)など、様々な場所で各種カーペットは敷かれ、特長を発揮しています。
カーペットの魅力をまとめた冊子「新訂カーペットはすばらしい」を参考に、理解を深めて頂ければ幸いです。(日本カーペット工業組合事務局)
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冊子「新訂カーペットはすばらしい」はPDFファイルで公開しています(無料でダウンロード可能)。
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