本紙紙面
2023年10月27日配信
【この人に聞く】メガソフト株式会社 京谷さつき氏
学校教育機関におけるITを使った「住」の授業を提案
「3Dマイホームデザイナー14 住空間学習セット」
メガソフト(株)(井町良明社長)は、家庭科の授業向けに、住空間を隅々まで観察したり自身で作ったりできるよう、住まいの3Dデータを収録した住宅デザイン用3DCGソフトと、画像や動画をふんだんに使った視聴覚教材をセットにした「3Dマイホームデザイナー14住空間学習セット」を7月3日、新発売しました。
これは、「住」が衣・食と同様に、学校を卒業し社会で生きていくため重要な要素であることに、生徒が家庭科の授業を通して気づき、興味を持って学び、自分ごととして考え・工夫する力を身に付けられるよう、「住」の授業向けに2008年より開発・販売しているものです。あわせて教員向けに同製品を使った指導計画書も公開しています。家庭科の授業の中で、自分で検討・購入経験のない「住」の学習は生徒さんには興味を持ちにくいテーマですが、衣・食と同様に取り組んでほしいテーマです。
「3Dマイホームデザイナー14」は、誰でも簡単に、間取り作成や家具配置、内外装の変更等をシミュレーションできる住宅デザインソフトです。白川村合掌造り、京町家、沖縄の民家等、伝統的民家のデータを収録していますので、これらをあらゆる視点から見て、その特徴や違いを学ぶことができます。
また、座学用教材として、前述の伝統的民家の解説動画や、ユニバーサルデザイン住宅プランを題材に安全に住まうためのポイント解説、食空間の移り変わりや快適な照明についての解説動画等も同梱しておりますので、限られた時間の中で、学習指導要領に沿った授業計画にご活用いただける教材となっています(動作環境はWindows11/10 ※各日本語版)。
家庭科は、受験科目にないからか後回しにされがちですが、栄養のこと、献立のこと、洗濯のこと、保育のこと、お金のこと、住まいのことなど、生きていくのに不可欠なあらゆることを教えてくれる大切な科目です。
私たちは当たり前のように「家」で寝て、起きて、食事をして、服を着て、学校や会社に行きますが、安心できる住まいがあるということは当たり前ではないということも含めて、「住まい」について考える時間は貴重だと思うのです。
そのためにもぜひ、この製品を多くの先生方に知っていただき、生徒の皆さんに「住まい」の大切さや、将来、家を選ぶ時・作る時に困らないよう、快適な住まいづくりの基礎をお伝えいただけたらと思います。
これまでの導入学科の実績としては、中学校の技術家庭科、高等学校では生活科学科、生活文化を始め、情報科、総合学科、ライフデザイン科など幅広く導入されています。また、短期大学ではインテリアデザインや空間デザイン、大学では教育学部の家庭教育専攻、家政学部住居学科などで導入されています。
コロナ禍のオンライン授業等の対応で学校の授業もIT環境の整備が進み、授業もITを活用した授業へと展開しています。指導者(先生方)のITへのスキルも上がり、授業でこのようなソフトと教材を活用することへのハードルも低くなって来ていますので、ますます様々な学科でご活用いただけるよう、今後は授業の提案例も増やしていきたいと考えています。
以前、ある建築士さんが「中学でマイホームデザイナーの授業があって建築に興味を持ちました」とおっしゃってくださいました。製品を作って来て、よかったと思った瞬間でした。
「住まう」ことの大切さと3DCGによる住宅デザインを家庭科で学んだ彼らが、大人になってつくる住空間、さらにプロとなって考える建築・インテリアがどんなものになっていくのか。
これは私たちのみならず、業界のみなさまにとっても、楽しみではないでしょうか?
なお、学校教育現場における、最新の導入事例等の情報は、当社ホームページでもお知らせしてまいります。ぜひご参照いただければ幸いです。
メガソフトホームページ
https://www.megasoft.co.jp/
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