本紙紙面
2023年8月16日配信
【この人に聞く】
リンテックサインシステム株式会社 代表取締役社長 石見 公祐 氏
原点回帰し自社製品・サービスの販売に注力
現場の課題に寄り添い解決する取り組みを実行
石見 公祐 氏
弊社は、今年4月1日に同じリンテックグループであるプリンテック株式会社(現・プリンテック事業部)と合併、それにともない私が代表取締役社長に就任し、新生リンテックサインシステム株式会社としてスタートいたしました。
新体制としての方針ですが、もう一度原点に立ち返り、自社の製品・サービスをしっかりと販売していく、ということを打ち出しています。リンテックグループの販売会社として、粘着剤付化粧フィルム「パロア」、屋外用マーキングフィルム「タックペイント」、インクジェトメディア&ラミネートフィルム「グラフィカル」、デジタルプリント壁紙「プリンテリア」、すりガラス調ウインドー装飾フィルム「グラステックス」といった製品に加え、インクジェットプリンタや後加工機などのマシン関連製品も併せてお客様にしっかりと提案していくということです。
それには製品を販売するだけでなく、現場サイドの課題にも寄り添う必要があると考えています。現在、製作や施工の現場では人手不足が顕在化しています。それに対して、例えばどのようにすれば製作現場の効率化を図れるのか、またどのようにすれば施工性を向上できるのか、といったさまざまな現場の課題を解決できるような取り組みを実行していくつもりです。
実は今回合併したプリンテック事業部は、そうした技術を検証する会社として2002年に設立されました。
この当時、インクジェットプリント機器の技術が急速に高まり、インクも油性から水性、今では溶剤からラテックス、UVインクなど日進月歩で進化していました。印刷スピードも高速化し仕上がりも高精彩になっていきました。そうしたインクの進化に対して、メディアを提供するリンテックグループとしては、そのインクとメディアがマッチングするのかどうかがとても重要な問題となっていました。
そこでプリンテックを設立し、最新のインクジェットプリント機器を導入、最新機器とメディアの相性を確認し、お客様にその情報を提供してきました。その一方、最新機器を導入することでさまざまな検証が可能となり、既存の技術と組み合わせることで用途開発も可能となりました。
今回このプリンテック事業部と一緒になったことで、こうした機能を活用し、複合的に技術を組み合わせながら工数を減らすような新技術の開発に注力していきたいと思っています。
もう一つは法令遵守の徹底です。防火認定やF☆☆☆☆認定といった法令に関して、弊社のみならず、さまざまなお客様に対して、周知と法令遵守の徹底をお願いしていく。これも重要な原点回帰と考えています。
パロア施工イメージ
さて、インテリア業界の皆さまにも、やはり原点回帰という観点からインテリア製品として「パロア」や「プリンテリア」などをしっかりと提案していきたいと考えています。
これまでインテリア製品を提案していくに当たっては、デザインコンテンツとの組み合わせを重視してきました。特にデジタルプリント壁紙はデザイン提案が重要になってきます。そのため西洋や日本の著名な絵画や美術作品をはじめ、さまざまデザインコンテンツの提供先とライセンス契約を結び、デザインコンテンツを提供してきました。
このようなデザインコンテンツとの組み合わせは、デジタルプリント製品を販売していく上で、お客様に興味を持っていただく一つのきっかけになっており、デジタルプリント製品の訴求につながったと感じています。
今後もデザインコンテンツの提案は実施していきますが、製品の安定した供給と品質管理、法令遵守の徹底、また製品自体の特性・特徴への理解、さらには製作・施工方法など、改めて原点に立ち返り、リンテックグループの強みを活かしながらインテリア業界の皆様が安心して弊社製品をご使用いただけるようさまざまな提案を行ってまいります。 (談)
リンテックサインシステムのホームページ
http://www.sign-japan.com
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