本紙紙面
2023年5月11日配信
「オルガテック東京 2023」
働き方改革、IT、サステナブルを切り口に新しいオフィスのあり方を提示
インテリアの存在感高まる
コクヨ
オフィス関連の家具、素材、テキスタイルなどが集結する専門見本市「オルガテック 2023」(主催:日本オフィス家具協会(JOIFA)/ケルンメッセ)が、4月26日(水)~28日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて開催された。
「オルガテック東京」は、ドイツ・ケルンで開催される世界最大規模のオフィス家具見本市「オルガテック」の日本版として昨年初開催されたもので、オフィスに関連するさまざまな産業界から注目を集めている。
今年は「SHIFT DESIGN –デザインは働き方を自由にする」をテーマに、展示規模を2倍に拡大して開催、オカムラ、コクヨ、イトーキといったオフィス市場をリードする企業をはじめとする計130社が出展、インテリア関連企業も川島織物セルコン、サンゲツ、スミノエ、東リなどが出展した。
さて、オフィス環境は働き方改革やテレワークの浸透などにより大きく変化しつつある。そのキーワードともいえるのがICTを中心としたデジタル化、素材の環境・サステナブル化、さらに住環境に近い心地良い空間づくりである。オルガテック会場では、そうしたキーワードを捉えた具体的なデジタル機器、内装資材、空間提案などが行われた。
その中で、もっとも注目を集めたのが、「BEST PRESENTATION AWARDS」のグランプリを獲得したコクヨである。「いっしょにつくろう。」をテーマに、デジタルファブリケーション技術を活用した、オリジナル内装空間やアート、家具づくりの取り組みを、独特なインスタ―レーションとともに提案した。テレワークが浸透して必ずしもオフィスに来る必要性がない時代、あえて来たくなるような空間を、自分自身でつくろうというメッセージだ。
また同アワードで準グランプリを獲得したイトーキは、リサイクル素材や木材活用による環境共生、ICT活用による分散した場と場のつながりを感じられるブース提案を行った。特に木材を活用した空間提案は、無機質になりがちなオフィスに心地よさを与えるものとして評価された。
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