本紙紙面

2023年5月11日配信

【この人に聞く】kvadrat Japan(株) セールスマネージャー 浪江 明一 氏
欧州ナンバーワンのテキスタイルメーカー
日本進出8年でカーテン専門店にも拡大中

浪江 明一 氏
浪江 明一 氏

 kvadrat(クヴァドラ)は、1968年にデンマークで創業したテキスタイルメーカーです。

 デンマークはとても小さな国で、日本と比較すると面積は九州と、人口は北海道と同じくらいの規模ですが、インテリアは文化的にも産業的にも非常に発展しています。特に家具はカール・ハンセンやフリッツ・ハンセンなど世界的ブランドをいくつも輩出しています。夏は約六週間のバケーションを楽しみ、寒い冬は友人を家に招き入れてインテリアの話で盛り上がる。そんな豊かな暮らしの中でインテリア文化が醸成されてきたわけです。

 その中でクヴァドラも成長を続けてきました。家具メーカーへの張り地の供給からはじまり、そのデザイン・品質を認めた建築家やデザイナーが自身の手掛けるプロジェクト物件に採用するようになりました。さらに吸音パネル他オリジナル製品の展開やサコ、キナサン(シナサンド)を傘下に加えるなど、今では世界各国に拠点を構える欧州ナンバーワンのテキスタイルメーカーとなっています。

 現在の事業領域は、プロジェクト物件を対象とする「アーキテクト」部門を中心に、家具メーカーへ張り地を供給する「インダストリー」部門、インテリアショップにテキスタイルを供給する「コンシューマー」部門という3部門で構成しています。商品別には椅子生地が約60%、カーテン約20%、近年は吸音パネルが急速に伸びていて約14%、ラグ3%という形です。

 そのすべての事業、製品に共通しているのが「テキスタイルデザインカンパニー」という考え方です。
 実はクヴァドラにはインハウスデザイナーは一人もいません。デザインはパトリシア・ウルキオラやロナン&エルワン・ブルレック、あるいはファッションデザイナーのラフ・シモンズといった著名なデザイナーをはじめ、建築家やアーティストなど幅広い分野で活躍する世界的クリエーターとのコラボレーションによって生み出しています。日本人ではミナペルホネンの皆川明さんや柳原照弘さんなども名を連ねています。

 こうした一流デザイナーが手掛けたデザインを製品化するのがクヴァドラの仕事です。さらには環境にも配慮しつつ高品質な製品づくりを行っています。才能溢れるデザイナーとともにテキスタイルの可能性を追求することで新たなモノを生み出す。それが「テキスタイルデザインカンパニー」の在り方だと思っています。

 モノづくりに一切の妥協を許さないため、セールス担当も胸を張ってご提案できるというわけです。


 さて、クヴァドラが日本に進出して9年目に入りました。東京・青山にショールームを構え、建築家やデザイナーを中心に営業活動を行うことでオフィスやホテル、店舗、病院といった「アーキテクト」部門で着実に広がってきました。
 また日本の家具メーカーに張り地を供給する「インダストリー」部門も順調に伸びてきています。
 そして「コンシューマー」部門についても、当初は北欧家具を取り扱うビンテージ系家具ショップがメインでしたが、サコやキナサンを中心に最近になってようやくカーテン専門店の取り扱いも増えてきました。

 カーテン専門店にとっても、これまでの日本市場にはないテキスタイルブランドとして取り扱うメリットは大きいと考えています。まずは青山のショールームにお越しいただき、製品を見ていただければと思います。(談)

kvadrat Japanのホームページ
https://www.kvadrat.dk/ja

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