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カール・コンスタンティン氏

　「FIND」は家具、インテリアデザイン分野で著しい成長をみせるASEANを代表する展示会として、昨年9月にシンガポールでスタートしました。主催するのは世界最大のデザインイベント「ミラノサローネ」を主催するフィエラミラノ社とアジア圏でデザインイベントを展開するdmg社の2社で、「イースト・ミーツ・ウエスト」をテーマに、まさに東西のデザインが出会う展示会となっています。

　ご承知の通り、ASEAN諸国の経済発展は著しく、2030年までに中産階級は3億3400万人となり、超富裕層は今後5年で33％増加すると予測されています。家具市場の規模も2021年時点で6140億ドル、その後の成長率は5％以上が見込まれており、インテリアビジネスにおいて巨大な可能性を秘めています。

　その中でもシンガポールは、デザイン志向の強い富裕層が集まる中心地であり、会場となるマリーナ・ベイ・サンズはその象徴です。そこで開催される「FIND」は、いずれアジアのインテリアデザイン業界のプラットフォームと位置づけられるでしょう。

　初開催となった昨年はパンデミックの只中でしたが、建築家、デザイナー、ディベロッパー、大手リテーラー、百貨店、投資家など世界60カ国から1万2000名が来場、期待の大きさを実感しました。

　第2回目となる「FIND2023」は、来る9月21日（木）〜23日（土）に開催します。コロナ禍も収束に向かっていることで出展者数は500社を超える見込みです。特にヨーロッパの出展者の増加が目立ちます。会場中央にはイタリアが大きなパビリオンを形成し著名なブランドが多数出展します。またスペインやデンマーク、ギリシャもパビリオン出展します。

　企画関連も充実させます。メインとなるのが「グローバルシンポジウム」で、イノベーション、サステナビリティをテーマに、専門家を招聘してセミナーやトークセッションを連日行います。またアジアの若手デザイナー50名によるショーケースも実施します。シンガポールのデザイン団体と連携してアワードも行う予定です。もっとも勢いのあるアジアの若手デザイナーによる先鋭的なデザインをお楽しみください。

　そして「FIND」期間中は、本場イタリア・ミラノと同様に、市内で行われる「シンガポール・デザイン・ウィーク」と連動し、街中のショップや美術館、植物園などが行うイベントと連携しながら街全体でイベントを行います。小さな「ミラノデザインウィーク」とイメージしていただければと思います。期間中は昨年を超える1万5000名の来場を見込んでいます。

　「FIND」としては、日本のインテリア・デザイン業界の方々に非常に大きな期待を持っています。シンガポールと日本は長く友好的な関係を築いていますし、何より日本の優れたデザインを「FIND」で紹介したいと考えています。

　現在、日本のインテリアデザイン団体ともコミュニケーションを取りながら出展者誘致、来場者誘致を進めているところです。すでにお問い合わせもいただいています。読者の皆さまも出展、来場のご検討をお願いします。（談）

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　問い合わせは、FIND日本代理店・合同会社International Linkage（電話・03-6403-5817）担当・竹生（たけお）氏まで。