業界ニュース
2009年5月11日配信
国内で最も古いと推定される超豪華な木製カーテンレール発見 | |||||
本紙に「インテリア閑話」を連載するインテリア文化研究所の本田代表は、この20年間、インテリア史研究の観点から全国各地の古い建物を訪ね、カーテン・壁紙・カーペット等のインテリア調査を実施しているが、先月下旬、沼津市立愛鷹小学校資料室で、明治19年竣工の箱根離宮で使われていた木製の装飾性カーテンレールを発見した。 昭和50年まで使われていた愛鷹小学校の旧校舎は、箱根塔が島(※現在の箱根恩師公園)にあった明治天皇専用の箱根離宮で、関東大震災で建物の一部が破損したため、小学校が全焼して困っていた愛鷹村に下賜した経緯がある。昭和5年、小学校として使うため建物を忠実に復元すると共に、内装材や建具に関してもそのまま再利用した。 発見したカーテンレールは、幅200cm、ポールの直径7cmで、ギリシャ・ローマ時代の列柱のように表面に5本の装飾溝が彫られ、凹部に金箔加工が施されている。5個付いている内径10cmのリングランナーにも金箔加工が施され、渦巻きを連想させる左右両端の豪華なデコラティブキャップにも随所に金箔加工が施されている。カーテンの開閉は滑車が付いていることから紐引き操作と考えられる。 本田代表は、「製造したのは、当時の日本建築界の状況や設計者藤本寿吉の恩師が英国人コンドルであること、カーテンレールのスタイリングや機能性等を含め総体的に考察すると、英国に特別発注した可能性が高い。また世界的にも豪華さの点で最高位」と述べている。 なお、現時点では国内最古と推定されるが、本田代表は「長崎のグラバー邸や大阪の泉布観(せんぶかん)等、箱根離宮より竣工が古く、カーテンを使っていた西洋館は幾つか現存しているが、改装等をしているため竣工当時のカーテンレールは残っていない。しかし念のため詳しい調査をしてから発表したい」と述べている。詳細が発表され次第、インテリアビジネスニュース(本紙)でも掲載する予定である。 |
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