業界ニュース

2009年4月27日配信

インテリア文化研究所 2010年度のインテリア市場規模予測を発表
インテリア文化研究所の本田榮二代表は、さる4月23日に開催された(社)日本インテリアファブリックス協会(NIF)のジャパンテックス出展検討説明会における特別セミナーにて、インテリア市場規模の詳細予測を発表、厳しい見通しを示した。

2007年度の市場規模は、NIFが今年1月に発表した『市場規模の策定』の中で、ブランドメーカー出荷レベルで合計6453億円と発表している。内訳はウィンドートリートメント(以下「WT」と略)が2345億円、フロアカバリング(以下「床材」と略)が3048億円、ウォールカバリング(以下「壁紙」と略)が1060億円である。本田氏はそれをベースに3年後の2010年度のインテリア市場を合計で5110億円(07年度比-21%)と予測する。内訳はWTが1780億円(-24%)、床材が2510億円(-18%)、壁紙が820億円(-23%)である(年度別詳細は本田代表がセミナーで発表した下記の掲載グラフを参照。2007年度までの実績はNIFの『市場規模の策定』から引用している。2008年度以降は本田氏の予測)。商品群別にはWTと壁紙の落込み巾が大きく、中でもWTはカーテンの落込みが大きくなるだろうと指摘した。

本田氏はWTが大きく落込む要因として、(1)新築住宅着工戸数の減少、(2)窓の小型化・縦長化、(3)消費マインドの冷え込み、(4)WT業界のPR不足と肝心な生活文化を学ばず、もっぱら色・柄という表面だけを模倣してきた結果、という4点を指摘した。
一方、壁紙は量産ビニルと一般ビニルの差別化ができていないため、量産ビニルに大きく収斂(しゅうれん)。その結果、売上を減少させている。さらにブランドメーカー各社の量産ビニルの品質・デザインが酷似しているため価格競争に走らざるを得ず、売上減少に拍車をかけた、と強い口調で指摘した。この状況を脱出するためには、欧米で急成長しているフリース(壁紙用に開発された不織布)素材にシフトして行くのが、もっとも効果的な処方箋であると、ドイツ壁紙市場のデーターを使って説明した。

本田代表は、ウィンドートリートメント業界活性化プロジェクト(WTP)のトータルアドバイザーとして、「循環型インテリアビジネスの構築」を主張していることは周知のとおりである。その観点から、今後は新築(フロー)からリフォーム(ストック)に全力集中すべきであり、メインターゲットは60兆円を超える退職金を手にしたうえ、家の老朽化からリフォームの必要性に直面している「団塊の世代」であることを強調した。

2010年度インテリア市場規模予測
2010年度インテリア市場規模予測 年度別グラフ
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