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2009年4月7日配信
「川島織物文化館コレクション展」名都美術館にて4月8日より開催 | ||||||||||
今年は、明治22年に川島織物(現川島織物セルコン)の二代川島甚兵衛氏が京都・三条高倉に全身である「織物参考館」(翌年より「川島織物博物假館」と名称を変更)を開設してからちょうど120周年、そして昭和59年に京都・市原に移設され「織物文化館」となってから25周年という節目の年に当たる。「川島織物文化館コレクション展」はそれを記念して開催されるもの。 現在「織物文化館」には、世界各国のさまざまな染色品や、織物製作の作品のためだけに描かれた一流画家の原画、織物原寸大の織下絵といった貴重な資料が多数保存されているが、「川島織物文化館コレクション展」ではその中から明治から大正にかけて世界各国で開催された万国博覧会などに出品し各賞を受賞した綴織の原画や織下絵といった文化的価値の高いものから、川島織物の伝統を垣間見ることが出来る貴重な作品などが公開される。中でも一番の見どころは「春郊鷹狩~断機の戒め」。同作品は皇室のご用命により製作されたものだが、第一次世界大戦後という世情の中、染色堅牢度の高いドイツ製染料が手に入らず代用品にて製作を開始したが、製作途中で退色の兆しが生じていた。この時、三代川島甚兵衛氏の跡を引き継いでいた絹子夫人は、先祖代々の名誉を守るためにはこのまま製作を続けてはならないと考え、すでに1/5ほど織り上げられた作品を、織り手たちが帰った夜遅くに織り場に忍び込み、こっそり縦糸を切断したという。その実物が「春郊鷹狩~断機の戒め」である。「手が震え、泣きながら、はさみを、ひと切りひと切りいれた」という心情が表れるような切り口にも注目である。この他にも、実際に明治帝が座ったこともあるという「明治天皇 玉座」や、本邦初公開という作品も展示されている。
なお会期については、前期(4月8日~5月10日)と後期(5月12日~6月14日)の2部構成となっており、前期と後期で作品を大幅に入れ替える予定とのこと。また川島織物セルコン織物文化館館長の森克巳氏による記念講演会も会期中に2回(4月26日、5月24日)行われる。入館料は一般1000円、大学生700円、中高生500円、小学生以下無料。毎週月曜日休館。 ■名都美術館「川島織物文化館コレクション展」 ~川島織物博物假館120周年 織物文化館25周年~ 会期: 前期 2009年4月8日(水)~5月10日(日) 後期 2009年5月12日(火)~6月14日(日) 会場:名都美術館 記念講演会:講師=織物文化館館長 森克巳氏 4月26日(日) 「川島織物の真善美のものづくり」 5月24日(日) 「よみがえる正倉院宝物の復元」 名都美術館のホームページ http://www.meito.hayatele.co.jp/ 川島織物セルコンのホームページ http://www.kawashimaselkon.co.jp/ |
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