業界ニュース

2009年2月14日配信

川島織物セルコン 青山プレゼンルームで「伝統と革新2009」展開催
「伝統と革新2009」展
創業時代の社訓「真 善 美」
(株)川島織物セルコンは、2月12日(木)~13日(金)、東京・外苑前の青山プレゼンテーションルームで、「伝統と革新2009」展を開催した。川島織物は明治22年(1889年)、京都に国内初の私設博物館「織物参考館(川島織物博物仮館)」を開設したが、今年が120周年の節目に当たることから、この「伝統と革新2009」展では、現在の「織物文化館」に継承・収蔵している創業時からの織物コレクション資料の一部を展示するとともに、その基本精神を現代に受け継ぐ、川島織物セルコンのコントラクト分野における様々な商品を展示し、伝統に裏打ちされた革新性を訴求した。

会場風景を少し紹介すると、まず受付側には、創業時代の社訓「真 善 美」の額が掲げられた。「真 善 美」と書いて“まこと”と読むそうで、それぞれの文字には深い意味が込められているとのこと。つまり「真」の文字は、素材や工程にいささかの妥協も許さない「本物づくり」を象徴。また「善」とは、使う人、買う人に安心感を与える製品を提供する「信頼づくり」を、「美」は日本の染織美を徹底的に追求する「一流品づくり」を意味しているという。
会場では、同社のモノづくりの伝統を語る様々な遺物や記録類が展示された。中でも、このところ再評価の機運が高い江戸時代の絵師・伊藤若沖には、100年以上前、二代川島甚兵衛の時代に着目し、1904年(明治37年)の米国セントルイス万国博覧会に、壮麗な「若沖の間」を出品している(現存していないため、復元模型を展示)。また、1913年(大正2年)、国の威信を賭け、オランダのハーグ平和宮殿に寄贈された綴織や明治宮殿の内装用織物生地等々、織物がニッポン代表として世界へ挑戦した時代の栄華を偲ぶことが出来た。
他方、現代の川島織物セルコンがコントラクト向けに提案する商品は、たとえば防音性に優れた課題解決型織物壁装「FAB-ACE」、生地自体にバネのような弾力性がある「banex」、特殊エンボスによるタイルカーペットの新商品「カラーバンクデッサン100」、新発売のセラミック床材「セルテックストーン」等々がある。
またJAPANTEX2008にも参考出品された「干渉発色ファブリック」は、鱗粉に反射する光の干渉で発色して見える、モルフォ蝶の翅をヒントにした新技術を採用。これは“構造色”と呼ばれる発色方法で、この商品では織物の表面にナノレベルの多層皮膜を形成。染料や顔料を一切使うことなく、光線の反射によって発色して見える、不思議な商品である。また「エコレブ」はレーザーでファブリックに彫刻のように細密な絵を加工出来る技術。加工後も生地本来の風合いは損なわない。会場では、「エコレブ」加工したポリエステル生地を鏡に貼り合わせ、スパンコールのような効果を表現した。

川島織物セルコンのホームページ
http://www.kawashimaselkon.co.jp/
その他の業界ニュース

インテリアビジネスニュース購読案内

インテリアビジネスニュースは、インテリア専門店動向をはじめとするインテリアビジネスの最前線情報から消費者動向に至るまで、幅広く、深くインテリアビジネスに関する情報を発信しています。
より詳しくインテリア業界を知るための必携の専門新聞です。

  • ご購読のお申し込み
  • サンプル紙ご請求

IBNewsグループサイト

インテリアビジネスニュース
月2回発行
インテリア業界専門新聞
カーテン買うならこのお店
カーテンショップ選びの
総合情報サイト
カーテントレンドニュース
カーテン業界の
トレンド情報等を発信中!

Get ADOBE FLASH Player
当サイトでは、一部FLASHを使用しております。ADOBE FLASH Player をお持ちでない方は、左バナーをクリックしてダウンロードしてください。