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シェアプレイス東神奈川」

オープンキッチンに変身

ライブラリー

東京電力グループの(株)リビタ（ReBITA）では、横浜市神奈川区にある、企業の独身寮だった4階建ての建物に全面的なリノベーションを実施、同社が企画・管理・運営するシェア型賃貸マンション「シェアプレイス東神奈川」として12月18日（金）にオープンした。

同社の「シェアプレイス」シリーズは、蒲田・東戸塚・読売ランド・五反野・浦和の５棟・200戸超が既に展開。これまでのところ平均居住年数は１年半ほどで稼働率は95％、物件によっては空室待ちの入居希望者が多いものもあるとか。
６棟目となる東神奈川は、JR東神奈川駅徒歩５分の閑静な住宅地に立地。幹部候補の独身社員向けの寮として借り上げていた企業が退去した後、２年ほど活用されないままだったが、今回オーナー負担でリノベーションを行い、企画・提案からマスターリース契約による入居者募集、管理等々など運営面一切をリビタが請け負う形でシェアハウスとして再生されたもの。原状は50戸だったが、リノベーション後は総戸数57戸、最大60名が住むことが出来る大型物件である。既存の使える家具や設備、インフィルなどは活かしながらリノベーションしたシンプル志向の空間が特徴で、既存の食堂はスタジオのようなオープンキッチンに変身。シャワールームには脱衣場が併設されているほか、シェアハウスでは共用が多いトイレは各居室に付いているなど、水回りの設備が特に充実している。
また「シェアプレイス東神奈川」は、ライブラリーやアトリエ、テラスなどを共用する、これまで以上に盛りだくさんのコンテンツが用意されている。プロジェクトテーマは、「CULTURE FACTORY～カルチャーが生まれる場所～」で、ハード面はもとより、入居者の豊かなコミュニケーションを促進するソフト面での提案がユニークと言える。
例えば、共用のライブラリーは、本を通じて様々な活動を展開するUTRECHT江口宏志氏が５W１Hをコンセプトにセレクトした本や雑誌が並んでおり、入居者は自由に閲覧して感想を交換出来る、書店やCDショップの手書きPOPをヒントとしたシステムを採用。またシェアマップやインフォメーションボードを使って、オススメ飲食店など地域の情報を共有したり、バーベキューやパーティーの仲間づくりに役立てたり、入居者相互のコミュニケーションが自然に図れるよう工夫されている。
さらに、各居室のドアには黒板塗料が塗られており、入居者がチョークで自由に自己表現することが出来るほか、シェア物件でありながら居室内の収納も充実。入居者が内装を自由に変更出来るDIYルームは６室。モノづくりや地域交流の場としても利用出来るアトリエ、オール電化の採用で不要となったボイラー室は用途変更し、大音量で映画などを楽しめるスクリーンルームにするなど、様々な提案が満載である。
ちなみに、「シェアプレイス」の入居者は、男性49％に対して女性51％と、ほぼ半々の比率で、年齢別では25～29歳が43％、20～24歳が27％と、約７割が20代の独身男女であるが、「シェアプレイス東神奈川」では、２人住まい可能な部屋も３室あり、シングルマザーなど様々なライフスタイルに対応する、リノベーションビジネスの可能性を模索している点が特長と言える。
居室は12帖タイプを中心に7.5帖～22.3帖。入居者募集は竣工前から始まり、既に半数ほどの入居が決定、12月18日から入居が開始され、１～２カ月で満室になる見通しとのことだ。賃料は55000円～88000円で、入居時のデポジットと毎月の共益費・消耗品費用が必要。平均すると68000円、共益費15000円である。賃料は近隣の賃貸ワンルームの水準を参考に設定。光熱費まで含めて考えると、シェアハウスの方が割安とのことだ。契約は1年間更新。当初は短期間の居住を想定した３ヵ月更新だったが、通常の賃貸と同じような感覚で住む居住者が多いことから１年間に伸ばしたのだという。