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越川洋平 氏
トレンド設定と展示など、全体をディレクションするトレンドセッターがガラッと変わり、すべて一新されたハイム・トレンド。今年はミラノサローネでも展示イベントを主催しているALCOVA の2 人がディレクションするそうで、どんな展示がされるのか、期待に胸を膨らませながら展示ホールに入った第一印象は、「えー⁉これだけー⁉」。これを見るためだけに、20年もの間ドイツまではるばるやってきていると言っても良い自分にとっては、ぼーっと立ち尽くしてしまうほどの衝撃でした。展示のボリュームは、肌感覚では例年の1/5位のイメージなのです(写真①)。
これでしっかりトレンドの情報がちゃんと伝わってくるのかな? 不安と落胆する気持ちを抑えつつ、いつも通りコーディネーター目線で探って行きたいと思います。
展示を良く見てみると、どうやら「色」にスポットを当て、3つのグループに分けてトレンドカラーを展示しているようです。事前に発行されたトレンドブックでは、6組へのヒアリングによって、トレンドを多角的に分析されていたのだけど、どうやらこの展示はヒアリングから導き出された色や柄、テクスチャーなどをここにまとめて展示する、という一続きのパッケージになっていることがわかりました。
今年のメインテーマはFUTURECONTINUOUS(未来進行形)。未来に向かってどう進んでいくか、ということが主題になっていて、やはり今年も環境問題がメインになるようです。とはいえ、昨年のような繊維業界の最新技術をたくさん並べる感じではなく、そこから導き出される「色」に焦点を当てているのは、我々の様な現場の人間にとってはありがたいところです。
まずはその6組へのヒアリングから、それぞれの要点をボクなりの解釈を加えてお伝えします。
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