特集

リノベーション

2016年12月19日配信

隈研吾氏監修で廃校リノベーションプロジェクト

左からREADYFORの米良はるか氏<br>湯﨑英彦広島県知事、隈研吾氏
左からREADYFORの米良はるか氏
湯﨑英彦広島県知事、隈研吾氏

 広島県と隈研吾建築都市設計事務所、READYFOR(株)は、広島県が2017年3月よりスタートする「ひろしま さとやま未来博2017」のシンボルプロジェクトの1つである「廃校リノベーションプロジェクト」において、「ガバメントクラウドファウンディングREADYFORふるさと納税」を活用した実施資金調達を目指し、12月19日、キックオフセレモニーを、東京・浅草橋のヒューリックカンファレンス浅草橋ルームで挙行した。

 「ひろしま さとやま未来博2017」(事業主体:「ひろしま里山交流プロジェクト」実行委員会)は、「これからのニッポンの見本になる」をコンセプトに来年3月25日(土)~11月26日(日)の期間に開催。多様性、創発性、持続性の3つをキーワードに、中山間地域への共感と誘客促進のためのシンボルプロジェクトと、地域づくりに取り組む人々の多様な活動を後押しする「ココロザシ応援プロジェクト」を中心に展開する。

 廃校リノベーションプロジェクトでは、建築家の隈研吾氏監修のもと、庄原市の旧小鳥原(ひととばら)小学校、江田島市の旧沖保育園、三原市の旧和木小学校を対象に、リノベーション費用の一部3000万円をクラウドファンディングで調達することを目指している。
 旧小鳥原小学校は、昭和37年に建設された木造2階建て。平成19年の閉校後、1階は八鉾自治振興センターとして使用されている。今回は、閉鎖されている2階スペースを研修ルームとしてリノベーションする計画で、竹のすだれ天井や竹の家具で空間構成したいとのこと。

 旧沖保育園は、昭和48年竣工、平成18年閉園された鉄骨平屋造。リノベーション後は、壁を取り払った土間カフェスペースを設け、牡蠣殻を使ったファサードを製作するという。
 旧和木小学校は、平成6年に竣工、同25年に閉校したばかりで、1階は和木地域ふれあい交流センターとして使用されている。ここでは、2階を体験活動などに使用できる研修スペース&レンタルスペースとし、広島県産和紙デニムを使った布製な間仕切りを製作するという。

 なお、「ガバメントクラウドファンディング」(Government Crowd Funding、GDF)では、自治体がプロジェクト実行者となり、インターネット上で不特定多数から資金を募る。ふるさと納税では、返礼品が話題となっているが、GDFの場合、使途が明確化されているため、共感する取り組みを直接支援することができ、募金した人は所得税と住民税から寄付金額に応じて一部が軽減される。
 今回の廃校リノベーションプロジェクトでは、「さとやまよ、甦れ! 広島に眠る廃校をみんなの居場所に再生しよう」とのタイトルで、12月19日から来年3月18日まで寄付を募っており、来年春に着工、夏頃に完成を予定している。

「さとやまよ、甦れ! 広島に眠る廃校をみんなの居場所に再生しよう」
https://readyfor.jp/projects/satoyama2017

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