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　大建工業(株)は、関東一円でマンションリノベーション事業を手掛ける(株)パックシステムの発行済株式の66.7％を取得し子会社化、それによりマンションリノベーション事業へ参入する。

　同社では、床、天井、内装ドアなどを製造・販売する建材事業に加え、これら建材を使用した施工・工事までを手掛け、空間づくりとして提案するエンジニアリング事業してきた。これまでのエンジニアリング事業は、100％子会社 ダイケンホーム＆サービス株式会社を通じて、戸建住宅やマンションの一部を修繕・改修する比較的小規模なリフォーム工事を中心に行ってが、今回リノベーション事業を展開するパックシステムをグループ傘下に加えることで、住宅リフォーム市場におけるエンジニアリング事業の領域の拡大を図る。

　パックシステムが手掛けるマンションリノベーションは、マンション１棟単位で行うのではなく、東京都心の駅近にある利便性の高い物件を中心に１戸単位で買い取り、リノベーションすることで物件の魅力をさらに高めたうえで売却するビジネスモデル。こうしたマンション１戸単位で行うリノベーション工事では、工事中の隣戸階下の住民への配慮、限られたスペースでの作業など、特に省施工・短工期が求められる。こうした現場でのきめ細かなニーズを把握することにより、建材事業におけるリフォーム用の新たな製品開発や工法開発へとつなげ、メーカーとエンジニアリングのシナジー効果の創出も目指すとしている。