特集

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2010年3月14日配信

メゾン・エ・オブジェ2010レンドウォッチング
大手エディターが離脱も見どころ満載
-海外情報
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西垣英樹氏
(decorators代表)
越川洋平氏
(オーブインターナショナル代表)

メゾン・エ・オブジェ トレンドウォッチング
越川 今年のメゾンはエディトゥールが分かれて、「Deco Off」としてパリ市内のそれぞれのブランドのショールームで展示される形になりました。今回はメゾンのエディトゥールに残ったブランドを中心にリポートをお届けします。
先ずはトレンドブースから。今年のメインテーマ「COHABITATION」、共存、共同生活と言う様な意味ですが。
ヒデキ
民族間、人と人、テクノロジーと自然、あらゆる面での共存が必要になってきていることがメインテーマです。トレンドブースは3つに分けて展示されていたのですが、先ずは「Transcultures」。エルデコなんかでよく見る有名デザイナーたちのエスニックデザインを中心に、先進国から見る民族デザインではなく、同じ目線・同じレベルでの対等な混合が今までと違って面白かったね。
越川
「La Cooperative」では、人間同士の協調がテーマになっていて、あらゆる物を共有することによって資源を節約できるけど、そうするとどうしてもデザイン的に平坦になってしまう。そこを如何に楽しくクリエイティブに暮らせるかがテーマになっています。
ヒデキ
「Hybrid」。ボクの好きなフランソワ・ベルナードがハイブリッドを「エコ」と「テクノロジー」の共存をどう描くかが楽しみだったのですが、さすがにやってくれました。彼もこれからの「エコ」というキーワードは“辛抱・節約”と言う様なネガティブなキーワードよりも、“オシャレに楽しみながら”というスタイルで提案していました。
越川 それではファブリックスのトップエディターが集まる「エディトゥール」を見ていきましょう。先ずは会場に入ってすぐにブースを構える「デザイナーズ・ギルド」から。
ヒデキ
素材的にはリネンやコットンを前面に押し出していて、イングランドカントリーとジオメタリックを可愛らしく組み合わせていたよね。
越川
何といっても色の綺麗さと、その独特な組み合わせが人気のブランドですが、今回は幸運にもトリシア・ギルドさん本人にインタビューさせて頂けました!今一番人気のカリスマデザイナーだけにワクワク・ドキドキ。その中から興味深かったお話をご紹介します。
Q:前回の作品はイタリアやベルギーの建築にインスピレーションを受けたそう  ですが、今回の新作はどうですか? 
A:イングランドのカントリーサイドをイメージしました。

Q:今一番興味のあるデザインは?
A:花柄とジオメタリックの組み合わせ。

Q:1巾の生地の中に異なるデザインが組み合わされている物も多くありますが、コレは初めから計算されたものなの?
A:これらは計算していた訳ではなく、インスピレーションで決まったの。

Q:ジオメトリックデザインは、オリジナル?
A:ブライトンパビリオンというイギリスの建築からインスピレーションを受けたけど、オリジナルでデザインしているの。

Q:イギリス王室のお仕事もされて頂点を極めた感がありますが、次は何がしたいですか?
A:やっぱり私はずっとこのお仕事(テキスタイルデザイン)をしていきたい!
ヒデキ 会う前は緊張したけど、会ってみるとすごく気さくな人で、もちろんもの凄いオーラなんだけど、決して近寄りがたいものではなく、包み込まれるような優しいオーラでした。幸せ感じちゃったな~!
越川 ヒデキさんなんか、どさくさにまぎれて自宅に使うトリムをトリシアさん本人に選んでもらっちゃてましたもんね、そりゃ幸せですよ。
ヒデキ 役得、役得!
越川 続いてはお隣りの「エリティス」。去年は日本がフィーチャーされていたけど、今年は中国やインド。またアジアですね。
ヒデキ
ストロングデザインをベルベットにプリントして、柔らかく見えるようにしているところが新しいよね。竜なんかが飛んでて、“現代版シノワズリー”、カッコいいね。
越川
カサマンスは今年も落ち着いたカラートーンの麻とシルク中心で、かなり民族的なテイスト。インドやモロッコにインスパイアーされたようですね。挿し色としてブルーが多く使われていました。ここでもジオメトリックが目に付きましたね。
ヒデキ 「お、カッコいい~、どこのブランドだろう?」と思ってよく見るとサンゲツのブース。日本のメーカーかヨーロッパのメーカーかわからない程のテクニック、デザイン、カラーリング、コレならこっちで戦える、そう思わされました。
越川 凝ったテクニックも多く使われていて、ウルフ・モーリッツもわざわざ訪れて、よく見ていましたね。
ヒデキ そうそう、偶然バッタリ合って驚いたな~。モダンの巨匠も、認めてるんだよね、サンゲツもヒデキも。
越川 ヒデキさんは別に認められているわけではなくて、単なる顔見知りでしょ!(笑)
ヒデキ ヒェ~!
越川 日本人として嬉しいことに、ウルフ・モーリッツはサンゲツとNEED’Kをよくチェックしていたようですね。
ヒデキ
ここでは何と言ったって、特に漆を使ったクロス、トランスカルチャーのイメージとして随分と注目されていたよね。
越川
ボクはこの展示、好きですね~。奥に張られた生地は古典的なデザインをベースにしているけど、色使いでしっかり“東洋”を感じさせていて、パターンの大きさでモダンにも合わせられちゃう。
ヒデキ
もう一つの日本の雄、「NEED’K」。今年は戦場をメゾンに絞り、大躍進。南村社長曰く、ハイムでは世界に向けての発信だったが、面白いことに、メゾンではフランス国内からの引き合いが多く、結果的にメゾンはドメスティックな展示会だという事がわかったそうです。
越川 「コンサバ」や「アーティスティック」は既にあるので、NEED’Kは他には無いデザインなので注目されているのでしょう。アパレルのパリコレやミラノコレクションなんかでもストロングデザインが主流になっているので、そういうアンリアルなテキスタイルを作り続けてもらいたいですね。
ヒデキ これぞ「ジャパニーズ・ストロングスタイル!」
越川 ・・・プロレスじゃないんだから!(笑)
ヒデキ
忘れちゃいけないのは「Danプロジェクト」、とうとうエディトゥールに初出展。弾君の直感からボクたちの感性や感情に投げられるデザインは、言葉の障壁を越えて、ヨーロッパの人たちにも受け入れられるよ、きっと。
越川 既にパリの「ベン・シモン・ホーム」でクッションが売られているんだけど、今年はついに日本でも発売。ヨーロッパでは、ハイムのトレンドセッターを務めたり、マリクレールに取り上げられたり、もう注目されているんだけど、今年は日本での大躍進に期待ですね。
ヒデキ
エディトゥール以外のところでトレンド的に気になったものある?ヒデキはまずこれ。壁をコケで覆ったウォールプランツは典型的なハイブリッドの手法です。
越川
ラスティックなデザインは本当に多かったですよね。中でもこれなんか凄く好きなんだけど、アンドリューマーチンのローテーブル。廃材を使った天板にピカピカのメッキの脚が付けられて、極端な対比が“今”を感じますね。
ヒデキ
ナチュラルなスタイルにカッコよく合わせる時計ってなかなか無いんだけど、そういう時にこういうのが上手く見えるんだけどね。
越川
日本だとなかなか見つからないんですよね~。それから、小さいランプがいくつも束ねられた物も多く見られたけど、こういうモダンなアレンジもアリですね。
ヒデキ
何の変哲も無い無機質な洗面所の鏡をこんな感じに変えるだけで、きっと生活が変わるよな。イメージは「La Cooperative」
越川
多面体のミラーも凄く多かったですよね。それからこのテーブル、今とっても勢いのあるフィリップ・ネグロのデザインなんだけど、工業用資材を脚に使ったかの様なデザインで、それでいて洗練されて上品に仕上がっている。何気ないけどカッコいいですね。
ヒデキ おまえそういうの好きだよな~、でも工業用資材を合わせて行くのも一つのトレンドだよね。これは安価で丈夫(耐久性)=ECO、共用ってことで。
越川
それからこのランプシェード。深さのあるスクエアで裾のカットがエレガント。さりげないけど存在感がありますよね。
ヒデキ
民族間、人と人、テクノロジーと自然、あらゆる面での共存が必要になってきていることがメインテーマです。トレンドブースは3つに分けて展示されていたのですが、先ずは「Transcultures」。エルデコなんかでよく見る有名デザイナーたちのエスニックデザインを中心に、先進国から見る民族デザインではなく、同じ目線・同じレベルでの対等な混合が今までと違って面白かったね。

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