本紙紙面
2020年6月12日配信
内装工事店向け積算ソフト「建築の電卓」
ミスの解消と作業効率向上に貢献 エス・ビルド
内装工事店にとって手間がかかる作業のうち、図面をもとに使用する材料(床材や壁紙など)の必要量を計算する積算業務がある。手作業であれば時間もかかるし、何より計算ミスが発生する可能性がある。こうした状況を改善すべく、大阪の内装工事会社・(株)エス・ビルド(澤口貴一社長)が、「本当に使える建材の数量計算ソフト」をテーマに開発、昨年4月から子会社の(株)エス・ビルドシステムにおいて販売を開始したのが「建築の電卓」だ。
「建築の電卓」は、CADのような専門的なソフトとは異なり、PC上での簡単なマウス操作と入力作業だけで必要な材料数量を計算できる、まさに電卓のようなソフト。従来の手計算と比較すると約75%の時間短縮が可能となる。
PC上で施工する仕組み
実際の操作手順であるが、まず図面データ(PDF・JPEG)を読み込み、図面上の2点をクリックし実寸法を入力すると縮尺が設定される。その図面の床面部分の周囲をクリックしながらなぞっていくと、床面全体の面積と周長が算出される。柱がある場合は、そのデータを設定するとその分は差し引かれる。
次に使用する床材の寸法と貼り方を設定、PC画面上で実際に材料を割り付けて必要数量を算出する。このとき、張り出し位置やロスの差し引きは手作業で調整できる。
ソフトによっては、床面積をもとに計算式で算出するものもあるが、そこは内装工事会社が開発したソフトらしく、実際の施工シーンをイメージしPC上で施工してみるというつくりになっているのが特徴だ。
続いて壁面については、この床面のデータを基に天井高を設定、商品の縦リピートを設定すると数量が算出される仕組みとなっている。窓・ドアなど開口部を設置すると数量が自動減算される。
この他、簡単に図面を描くことができる作図機能やあらゆる建材をカウントできるカウンター機能がある。
また積算データについては、エクセルデータとして出力できるため、発注書や見積書に引用できるなど二次利用も容易になっている。
最初の縮尺設定、床面周囲のクリック精度が高いほど正確な必要数量が計算可能であり、操作が容易であることから、内装工事店のみならず、某大手不動産会社も積算に活用しているとのことだ。
価格はAプランが年額3万6000円/1ID(床タイプ・初期導入費5万円)、Bプラン年額6万4000円/1ID(床・壁・天井タイプ・初期導入費8万円)、Cプラン年額7万2000円/1ID(間仕切り、建材カウンター含めてフル機能タイプ・初期導入費10万円)。一括買取型ソフトではないため導入費は抑えられる。
導入検討者向けに試用版(14日間無料)が公開されているが、現在発売1周年キャンペーンとして、オンラインでの操作説明を無料で行っている(通常、試用版では説明なし)。問い合わせは、(株)エス・ビルドシステム(フリーダイヤル:0120-502-716、携帯電話からTEL:03-5825-9573)の今津氏まで。
「建築の電卓」ホームページ
https://s-build-s.jp/
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