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記者会見

　香港貿易発展局（HKTDC）が、先進国で展開している大型プロモーション事業「Think Global, Think Hong Kong（国際化へのパートナー：香港）」が来る11月1日（木）、ホテルニューオータニ東京において開催されるが、このほどHKTDCのレイモンド・イップ上席副総裁が来日し、都内で共催各団体の代表者らとともに記者会見を行い、詳細を発表した。（共催：日本貿易振興機構、中小企業基盤整備機構、経団連、日本商工会議所、東京商工会議所、経済同友会）。

　「Think Global, Think Hong Kong」は、香港の国際ビジネスにおけるハブとしての優位性をアピールすることを目的に、英国・米国・フランス・イタリア・カナダなどで開催されてきた。東京で開催されるのは、2012年に続いて2回目で、メインとなるシンポジウム、7つのテーマ別分科会、ビジネスマッチングを行うビジネス相談・商談会、ネットワーキングイベント、八芳園での祝賀ディナーで構成される大がかりなキャンペーンとなり、日本と香港から2,500人以上のビジネスリーダーと政府関係者がシンポジウムに参加する予定である。

　今回は、香港特別行政区（HKSAR）のトップであるキャリー・ラム行政長官が就任後、初の公式訪問として200人のミッションを率いて来日、基調講演を行うほか、メインシンポジウムでは、香港と日本の著名なビジネスリーダーたち60人以上が国際的なビジネスの要衝となる香港の優位性を検討し、日本企業が海外市場進出の足掛かりとして香港をどのように活用することができるのかを考察する。また、香港の関連組織との共催による分科会は、次の７つ。

(1)中国・アセアン市場とその攻略法
(2)スマートシティのABCD－AI、ブロックチェーン、クラウド、データ
(3)スマートファイナンスとスマートリビングでアジアの力を強化
(4)ヘルシーエイジング技術の最新動向
(5)中国が描く金融成長戦略とその展望
(6)日本企業のための法的リスク管理
(7)快適な暮らしを彩る空間づくりとデザイン

　このうち、(7)快適な暮らしを彩る空間づくりとデザインのセッション（14：15-16：15）は、香港がこれまでのような商品の中継貿易などに加えて、域内のサービス産業、特にクリエイティブ産業の振興に注力しており、今年も日本円で70億円に相当する予算を割いていることを背景に開催されるもの。香港デザインセンター（HKDC）会長 兼 香港家具装飾商会会長のエリック・イム氏、香港インテリアデザイン協会会長のジョイ・ホー氏（PALデザイングループ）、コミュニケーションデザインの分野から84000コミュニケーションズ創業者のスタンレー・ウォン氏、ファッションデザインのケイ・クォック氏（KAYKWOK創業者）に、日本側からNOSIGNERの太刀川英輔氏が加わり、人口密集、土地不足、高齢化など、大都市・香港が抱える社会問題に、香港のデザイナーや建築家がどのように創意工夫を凝らし、解決しているか紹介。また香港には、多様性、国際性、都市、ブランディング、ゲートウェイ、マーケティングというビジネスに必要な機能がすべて揃っており、日本企業の伝統や洗練、安全、エコ、細部へのこだわり、モノづくりといった点に着目、お互いの長所を生かしあうことで、日本の業界が海外のビジネスを発展させる上で、香港がいかに有力なパートナーとなり得るかといったテーマについて語り合う予定である（先着150名）。

　さらに、「Think Global, Think Hong Kong」では、香港サイバーポート、香港サイエンス・テクノロジーパークおよびHKTDCの「スタートアップ・エクスプレス」プログラム参加企業など潜在的に高い可能性を秘めた新興企業15社を集めた小規模な展示会「イノベンチャーサロン」（InnoVenture Salon）が開催され、香港の新興企業が革新的なビジネスアイデアと起業家精神を発表、同時に香港プライベートエクイティ＆ベンチャーキャピタル協会、香港サイバーポート、香港サイエンステクノロジーパークが、日本の新興企業を香港に誘致するため、会場で相談会を開催する。

　なお、すべてのプログラムは、入場無料（日英同時通訳付き）。参加者の中から抽選で日本・香港愛だのビジネスクラス往復航空券がペア1組に当たる懸賞も実施。

詳細は公式サイトにて。