業界ニュース

2017年4月24日配信

カーペット工業組合 「衝撃吸収性」を首都大学東京と共同研究

 日本カーペット工業組合は、このほど、首都大学東京(システムデザイン学部・青村茂教授)と共同で、室内で転倒した時に頭部が受ける衝撃度を測定し、転倒状況をシミュレーションして脳挫傷や硬膜下血腫などの様々な脳損傷の発症リスクを予測する研究をスタートした。これにより改めてカーペットの「衝撃吸収性」を科学的に実証し、安全性を明らかにする。

 研究を担う首都大学東京の青村茂教授(システムデザイン学部知能機械システムコース)は、現在、外部衝撃による頭部損傷のメカニズムの解明などに取り組んでいる。共同研究では、転倒した時に受ける頭部の衝撃度を最新の特殊機器で測定し、カーペットとフローリングでどれだけ衝撃度に差が生じるかなどについて調べる。さらに測定結果をもとにあらゆる転倒状況をシミュレーションし、衝撃による頭部損傷(脳挫傷、硬膜下血腫、骨折など)の発症リスクを比較して予測する。

 すでに実験はスタートしており、現時点において「床の厚み、柔らかさが増すことで、頭蓋骨骨折や脳損傷の発症リスクが減少」(青村研究室)することが判明した。今後さらに詳細なデータ収集、測定数値の分析を行う。研究結果の詳細は、まとまり次第発表するとのこと。

カーペット工業組合のホームページ
http://carpet.or.jp/

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