業界ニュース

2014年10月6日配信

インテリア文化研究所 来春の欧州インテリア見本市の注目点を発表

本田榮二氏
本田榮二氏

 本紙連載「インテリア閑話」でお馴染の本田榮二氏が主宰するインテリア文化研究所は、来春に開催される海外インテリア見本市が誕生した背景や相関図を作成すると共に視察する際の注目点を発表した。

 本田代表によると、日本のインテリア市場は、図1のようにホームマーケットは欧州の影響が強く、対照的にコントラクトマーケットは米国の影響が強いという。窓装飾を例にとると、住宅で使われるカーテンは欧州から日本に伝わったが、オフィスの定番であるブラインドは米国から入ってきた。

 ホームマーケットのトレンドを学ぶためには1月の欧州インテリア見本市は必見だが、図2のように近年は乱立気味のため、どの見本市の視察がベストかという判断が難しくなっている。本田代表は1月の4大見本市のハイムテキスタイル、ドモテックス、immケルン、メゾン・エ・オブジェをすべて視察するのがベストだが現実的には不可能なのでハイムかメゾン・エ・オブジェの二者択一にならざるを得ないと述べている。
 本田代表は、壁装材を主体としたトータルインテリアを視察するのならハイムテキスタイル、一方インテリアの華やかさを肌で実感するにはメゾン・エ・オブジェに軍配が上がると述べている。しかし近年はサコやクリスチャンフィッシュバッハなどエディターがメゾン・エ・オブジェから離脱し、パリ市内の自社ショールームで新作発表をする傾向が強まっているので、視察する際はエディターのショールーム地図を持参する必要があり、(株)マナトレーディング作成の主要エディター地図は非常に参考になるとアドバイスしている。
 ドモテックスやimmケルンの視察希望者も多いはず、その意味で来年1月はハイムテキスタイル、ドモテックス、immケルンが日程的に繋がるためグッドチャンスである上、来年は開催日が遅くなったので新年行事を済ませてからの出発も可能。経営者も積極的に視察して欲しいと呼びかけている。





 視察する際の注目点は多数あるが順不同で列記すると、第1点はハイムテキスタイルが盟主としての基盤確立の観点から目玉のトレンドフォーラムを抜本改革すると共にカーペット展示を強化している。第2点は数年前からはじまったデジタルプリント旋風の総合的な観察。印刷技法という点だけではなく、ネット販売の台頭という販売方法も含めチェックしたい。第3点は「究極の壁紙素材」と呼ばれるフリースの進捗度と発表される新製品に注目。特に生産量世界一の壁紙メーカー/エアフルト(ドイツ)が何を発表するかが楽しみ。第4点はエディターが発表するデザインの極致を追求した斬新な新商品の数々。特にサコ(ドイツ)とエリティス(フランス)は要注目である。
 図3のように近年、レーザーカットや高周波接合、フリース壁紙やデジタルプリントなどの技術革新が急速に進んでいるので、関係者は可能な限り視察して欲しいと呼び掛けている。



 なおインテリア文化研究所では10月28日(火)午後、東京新宿のLIXILショールームで「欧州インテリアトレンドを多角的観点から徹底分析する!」と題したセミナーを開催する。さらに来年1月、インテリア文化研究所設立10周年を記念したドイツ3大インテリア見本市視察ツァーを企画している。問合せは下記まで。ツアーの詳細はインテリア文化研究所ホームページにアップしているのでご参照頂きたい。

■申し込み・問い合わせ先
TEL:042-486-7972/FAX:042-486-7973(インテリア文化研究所)
携帯:090-2661-3105(本田榮二氏)
メール:e-honda@wine.ocn.ne.jp

インテリア文化研究所のホームページ
http://interior-culture.jimdo.com/

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