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和紙パネル

加賀友禅技術で木を彩色した

輪島塗、山中漆器、九谷焼、加賀友禅、金沢箔といった日本を代表する伝統工芸が集積する石川県では、伝統的なモノづくり技術を活用して建築内装材を開発、市場の反応を探る目的で、「いしかわの伝統工芸‐建築・内装分野への可能性」（主催；石川県）という特別展示を東京・新宿のリビングデザインセンターOZONE7階リビングデザインギャラリー及び住まいの照明体感ラボで開催している。

これは、県内の事業者13社が、アドバイザーの小林真人氏（小林真人建築アトリエ、OZONE登録建築家）とのコラボにより製作した、内装材等のサンプル品を展示するとともに、リビングやダイニングといった生活シーンを想定した空間でコーディネート展示してみせるもの。
例えば、輪島塗の中でも、自由自在な造形が可能な技法「練乾漆」で作った「ツマミ」、拭き漆の技術を使った洗面カウンター、2枚の合わせガラスの中に金属箔を閉じ込めた「箔硝子（ガラスタイル）」、型友禅と呼ばれる高度な型染技術で精緻かつ繊細な模様を木に彩色した「加賀友禅装飾パネル」、漆塗りによる彩りと立体的な風合いで希少価値が高い創作和紙のインテリアパネル、九谷五彩をベースにした手づくりの「九谷焼タイル」などなど。どれも試作品ながら、非常に高いレベルで、日本のモノづくりの底力を証明したと言えるだろう。
なお、この「いしかわの伝統工芸‐建築・内装分野への可能性」は、3月4日（火）まで。

加賀友禅の技法を使ったガラスパネル

箔硝子

拭き漆による洗面カウンター