コントラクトニュース

2009年6月1日配信

作家・宇野千代ゆかりのビルに女性専用シェアハウス「東京コマドリ」開設
故・宇野千代さんと言えば、華麗な恋愛遍歴から、恋多き女と呼ばれた女流作家。代表作『おはん』『生きて行く私』などの文学作品はもとより、男女の機微に通じた率直な人生相談でも話題となり、さらに着物デザイナーとしても活躍、世の女性たちを魅了して来た存在である。その宇野千代さんが98歳で亡くなって13年、終の棲家として建てた東京・南青山のビルが、このほどリノベーションによって再生され、2階にシェアオフィス、3階に女性専用シェアハウスを擁したビル、「DeLCCS南青山」(事業主:(株)ディアライフ)としてオープンした。

「東京コマドリ南青山3丁目」のインテリア
この建物の建設は昭和53年。すでに築31年を経過した古いビルである。事業主は当初、老朽化した建物を全面的に取り壊し、新築することを前提に考えた由。だが建物の随所に、卓越したファッションセンスの持ち主だった宇野千代女史ならではのこだわりが見られることに注目。解体・新築するのではなく、既存建築物をリノベーションによって再生するとともに、出来るだけ多くの人に利用してもらえるコンテンツとして“シェアする”というコンセプトを採用。3階はシェアハウス「東京コマドリ」(企画・運営:ヴィーナスキャピタル(株))、2階はシェアオフィス「terminal office sharel」(企画・運営:(株)コプラス)、1階を店舗として用途転換し、利用していくこととした。

女性専用シェアハウス「東京コマドリ南青山3丁目」は、若い女性に特化したインターネットの不動産サイト「東京ガールズ不動産」を展開するヴィーナスキャピタル(株)(新井香奈社長、東京・港区)の企画・運営・デザインによるもの。
1つの大きな物件を複数の入居者が分け合って住まいとして利用する“シェアハウス”は、若者たちの間で、新しいライフスタイルとして定着しつつあるが、同社では、シェアハウスを若い女性向けに「東京コマドリ」としてブランド化し、安全・快適・清潔な住まいとして提供している。
ちなみに、「コマドリ」というかわいいネーミングは“小間取り”に由来するもの。既に久米川、柿生、六本木で展開。4件目(4羽目?)に当たる「南青山3丁目」は、宇野千代女史の生きた、昭和のレトロ感をコンセプトにデザインし、南青山に暮らす女性のための生活の楽しさと暮らし易さを追求した10名のシェアハウスである。
インテリアは、錦鯉が描かれたリビングの大胆なウォールアートやカラーで分けられた居室、水回りには、テレビ局や劇場の楽屋にあるような“女優鏡”や真っ赤なタイル、ヒョウ柄の床にネコ脚のバスタブ等々。色彩や装飾の洪水になりそうなところを、和のセンスでまとめたコーディネートは、決して不快ではなく、引き算で考える(どのエレメントも突出しない)従来のインテリアとは全く違う、足し算の発想で貫かれている点が極めてユニークだ。女性が女性らしく、しなやかに生きていくことにこだわった、天国の宇野千代女史が見たら、きっと愉快がるに違いない。

場所:DeLCCS南青山/〒107-0062 東京都港区南青山3丁目8-5
(東京メトロ「表参道」駅 A4出口 徒歩4分、「外苑前」駅A1出口徒歩4分)
■構造・規模/RC造地上3階建■延床面積/499.91㎡ ■各階床面積 1階 165.31㎡・2階 162.52㎡・3階 162.52㎡■既存

「東京ガールズ不動産」のホームページ
http://www.tkgf.jp/
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